日本人は預貯金が好きということは昔から言われていますが、その傾向が全く変わっていないことに衝撃を覚えています。

 

以下は少し前になりますが2018年に日銀がまとめた資料。

どのような形で資産を保有しているかという点について、欧州、米国、日本の三ヵ国を比較しています。

 

 

政府がこれだけ、老後のために資産運用だと叫んでも、まだ国民の資産の半分は「現預金」なのです。

 

現預金で資産を保有するというのは、ある程度金融の知識があれば、「ありえない選択肢」なのですが、このような現状になってしまっているということは多くの日本人にはその認識がないということだと思います。

 

今日は、なぜ資産運用が必要なのか、どうして現預金ではなく何かしらの金融商品へ投資をした方が良いのかという点について、詳しく解説をしていきます。

 

そもそも、原則として「資産は増えるべきもの」だから

もともこもない話なのですが、そもそも資産というのは増えるべきものなのです。

理由は単純で、全世界の経済が日々成長しているからです。

 

日本にいると実感が難しいと思いますが、資本主義の世界においてこの経済が成長するというのは凄いことなのではなくて当たり前のことです。

実際に、全世界の経済は低い年で2.5%程度、高い年で4%程度で成長していきます。

 

経済の成長というのは細かな定義があるのですが、結論から言うと、この経済成長に合わせて、あなたの資産自体も増えるべきです。

でないと、物の価値があがっていくので相対的に損をしてしまうのです。

 

 

少し分かりにくいかもしれないので、具体的な話をしましょう。

日本において分かりやすいのは、自販機に売っている飲料水の値段でしょうか。

一昔前まで、あれは100円だったのに、いつのまにか120円になり、130円になっていませんか?

これは、物の価値が上がっているということです。

 

一方、もしあなたがこの期間に資産運用をしていなければあなたの机の上においてある100円玉は、100円玉のままです。

つまり一昔前であればあなたはそれでコーラを飲めたのに、いつのまにか物の価値があがったことによってコーラを飲めなくなってしまったのです。

 

これはインフレーションという話なのですが、何が言いたいかと言うと、物の価値もあがるべきだしあなたの資産も増えるべきだと言うことです。

資産を何もせず預貯金として保有して放っておくと、実は「損」をするんですよ、ということだけ覚えておいて下さい。

 

複利の効果は、人間の予想よりも遥かに「大きい」から

次に、複利効果の話をしたいと思います。

複利というのは、簡単に言うと「利子にもまた利子がつく」ということです。

 

どういう意味かと言うと、年に10%の利回りだったとして、100万円の資産をこれに投資したとします。最初の1年で100万円が110万円になりますが、次の年には120万円ではなく121万円になりますね。
(110万円×110% = 121万円)

 

この、1万円といういのが複利効果によって生まれたお金です。たった1万円?と思うかもしれませんが、これが、何度も繰り返すことによって想像を絶するほどのインパクトを持ちます。

 

さて、前の章で全世界の経済が2.5~4%で成長しているのであなたの資産もこの程度で成長すべきだと書きました。

 

もし今あなたが1,000万円を持っているとして、この全世界の成長にそって3%の利回りで運用したとしましょう。

すると、1年後には1,030万円になっています。30万円を得ましたね。

 

30万円は大きいですが、まあ、元手の1,000万円からみればただの3%なのでそこまで大きな額ではないかもしれません。

ではこれを、あなたが30歳だとして80歳まで、つまり50年続けたとしましょう。

 

すると、あなたの1,000万円は以下のように増えていきます。

 

年率 3%
0 年間 1,000 万円
1 年間 1,030 万円
2 年間 1,061 万円
3 年間 1,093 万円
4 年間 1,126 万円
5 年間 1,159 万円
6 年間 1,194 万円
7 年間 1,230 万円
8 年間 1,267 万円
9 年間 1,305 万円
10 年間 1,344 万円
11 年間 1,384 万円
12 年間 1,426 万円
13 年間 1,469 万円
14 年間 1,513 万円
15 年間 1,558 万円
16 年間 1,605 万円
17 年間 1,653 万円
18 年間 1,702 万円
19 年間 1,754 万円
20 年間 1,806 万円
21 年間 1,860 万円
22 年間 1,916 万円
23 年間 1,974 万円
24 年間 2,033 万円
25 年間 2,094 万円
26 年間 2,157 万円
27 年間 2,221 万円
28 年間 2,288 万円
29 年間 2,357 万円
30 年間 2,427 万円
31 年間 2,500 万円
32 年間 2,575 万円
33 年間 2,652 万円
34 年間 2,732 万円
35 年間 2,814 万円
36 年間 2,898 万円
37 年間 2,985 万円
38 年間 3,075 万円
39 年間 3,167 万円
40 年間 3,262 万円
41 年間 3,360 万円
42 年間 3,461 万円
43 年間 3,565 万円
44 年間 3,671 万円
45 年間 3,782 万円
46 年間 3,895 万円
47 年間 4,012 万円
48 年間 4,132 万円
49 年間 4,256 万円
50 年間 4,384 万円

 

 

最終的には、4,384万円です。実に4倍以上です。

もし最初の金額が3,000万円であれば、50年後には、1億円を突破します。

 

極めてかたい、3%程度の運用でもこのように資産は増えていくのです。

この複利の効果というは凡そ人間が想像できる範疇を大きくこえていくのです。

 

ウォーレンバフェットは、今や世界でも最も有名な投資家でありその資産は8兆円をこえています。

しかし彼の資産の大半は50歳を過ぎてから複利効果によって得られたものなのです。

 

毎年、こつこつと運用をしていくことのインパクトがお分かり頂けたでしょうか。

 

 

老後資金2,000万円の問題

最後に、時事的なトピックスですが、老後資金が2,000万円必要ということで大騒ぎになっています。

 

これに対する国民の反応は、「年金政策のミスは政府の問題なのになぜ国民が頑張って貯金しないといけないんだ」というもののようですが、そもそもリタイヤまでに2,000万円の貯蓄をつくるのはそこまで難しいことなのでしょうか?

 

逆に、そのように国に怒りをぶつけている人というのは、2,000万円の貯蓄ももたず60歳になる予定だったのでしょうか?

老後の豊かな生活、老人ホームの利用、子や孫に残す財産を考えれば、そもそも年金政策以前の問題として2,000万円程度の貯蓄は必須でしょう。

 

今、あなたが40歳で、これから65歳まで25年間運用をするとしましょう。

 

すると、手元の1,000万円を最低限の利回りの3%で運用するだけで、その他の貯金など一切必要なく資産が2,000万円にはなります。

 

年率 3%
0 年間 1,000 万円
1 年間 1,030 万円
2 年間 1,061 万円
3 年間 1,093 万円
4 年間 1,126 万円
5 年間 1,159 万円
6 年間 1,194 万円
7 年間 1,230 万円
8 年間 1,267 万円
9 年間 1,305 万円
10 年間 1,344 万円
11 年間 1,384 万円
12 年間 1,426 万円
13 年間 1,469 万円
14 年間 1,513 万円
15 年間 1,558 万円
16 年間 1,605 万円
17 年間 1,653 万円
18 年間 1,702 万円
19 年間 1,754 万円
20 年間 1,806 万円
21 年間 1,860 万円
22 年間 1,916 万円
23 年間 1,974 万円
24 年間 2,033 万円
25 年間 2,094 万円

 

 

手元にいま1,000万円ないと言うのであれば、少しずつ貯蓄しつつそれも運用していけば良いのです。

老後に資金を2,000万円残すというのは運用も込みで考えれば全く難しい話ではありません。

 

年金問題で盛り上がるのは良いですが、政府に怒るまえに自分自身でできることもあるはずです。

 

 

以上、今回はなぜ今資産運用が必要なのかということについて詳しく解説をしました。

資産運用は今日からでも出来ます。すぐ始めましょう。

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