株式投資の本を読んでいるとよく出てくる株式指標に「PER」と「PBR」があります。

 

これらは代表的な株式指標なのでyahooファイナンスや会社四季報なんかにも載っていますね。

 

これらの株式指標の持つ意味は何なのでしょうか?

 

「PER」「PBR」の見方とその本質について解説していきます。

 

PERの見方

PERの定義

まずは、通り一遍の意味から見ていきましょう。

 

PERとは「株価」を「一株当たり純利益」で割ったものです。

 

たとえば、株価が2,000円で一株当たり純利益が100円の会社があれば

 

PER=2,000÷100=20

 

となります。

 

日本の株式市場全体のPERは15

では、この20という値は何を意味するのでしょうか?

 

時期によっても変動するのですが、日本の株式市場全体の平均PERは15と言われています。

 

20というのは株式市場全体と比較するとやや割高と言えますね。

 

ただ、常に15と比べればいいのかというとそうではありません。あくまで株式市場全体ですので大雑把に把握する分には十分ですが、ちゃんと見る場合はもっと詳細に分析する必要があります。

 

業界ごとに全く異なるPER

業界ごとだとPERがどうなるか見てみましょう。

 

建設業 9.8
化学 15.0
機械 14.2
情報・通信業 27.6
サービス業 22.5

 

このように業界によって大きくPERの平均は異なります。

 

先程若干の割高だった20というPERも情報・通信業やサービス業の会社であれば割安となる訳です。

 

PERの本質とは

必ず株価と収入をセットで考える

PERはPERだけを見ていても論じる事はできません。

 

例えばPERがめちゃくちゃ高くなっている。これだけで安易に株価が割高になっていると考えていはいけません。

 

何かしらの理由でその年の収入が出なかった時、すなわち一株当たり純利益が小さくなった時もPERは上昇してしまうのです。

 

こういったことは多々ありますので注意して下さい。

 

PERは変動しやすい

企業の毎年の収益というのは思ったよりも変わるものです。

 

たまたまその年に流行った、ライバル会社が誕生した、土地を売却するなどの特別利益があった、などなど・・・

 

そのため、PERというのも比較的よく変動します。

 

つまり、PERは代表的な株式指標の一つですが、PERだけをもとに投資判断を行うのは危険なのです。

 

安易な投資判断を行わないように注意して下さい。

 

PBRの見方

PBRの定義

続いてPBRについて見ていきましょう。

 

PBRは「株価」を「一株当たり純資産」でわったものです。

 

例えば株価が2,000円で一株当たり純資産が1,000円の会社があれば

 

PBR=2,000÷1,000=2

 

となります。

 

一般的には1より小さいと割安

PBRは一般的には1より小さいと割安だと言われています。

 

なぜなら、純資産が簿価通りの価値があるとするならPBR=1となるのが適正な評価だからです。

 

「株価」=「1株当たり純資産」の状態ですね。

 

1よりもPBRが低いというのは、簿価よりも安く株が買えるからお得なのです。

 

逆にいうと先程の例のPBR2は割高になっているわけです。

 

PBRも業界ごとに異なる

ただし、PBRも業界ごとに異なるので注意して下さい。比較するとこのようになります。

 

建設業 0.8
化学 1.2
機械 1.1
情報・通信業 2.4
サービス業 2.1

 

これだけ業界によって大きく差が出るのです。これを踏まえると先程割高な水準であったPBR2も情報・通信業やサービス業であれば割安の部類に入る事が分かります。

 

PBRを分析するときは業界水準も合わせて確認するように注意しましょう。

 

PBRの本質とは

純資産は変動しにくい

先程の純利益とは異なり、純資産は短期間で変化しにくいです。

 

収入は1年で2倍になったり半分になったり簡単にしますが、資産はそうはいかないですよね?

 

そのため、PERとは異なりPBRは比較的変化が落ち着いた指標となっています。

 

PBRが低い時は経営状態に注意しよう

PBRが低くて割安な銘柄は魅力的なのですが、中には経営状態が良くない会社もあります。

 

これまでに築いた資産はあるけど、経営が赤字になっているから株が安い、というような会社です。

 

資産がたっぷりあれば多少赤字が続いても問題はないのですが、経営が上向かないと株価の上昇はやはり見込みづらいです。

 

PBRはあくまで資産に対する株価の倍率なので収入面も合わせてみるようにしましょう。

 

どの指標も単体では役に立たない

株式投資は複数の情報を取得して総合的に判断する

これまで見てきた通り、PERやPBRは収入や資産の状態を表す非常に重要な指標です。

 

ただし、PERやPBRに限らずどんな指標であっても、単体でそれ一つだけ見れば十分だというものはありません。

 

複数の株式指標や企業情報を取得して総合的に投資判断はしなければならないのです。

 

そこが株式投資の醍醐味でもあり難しさでもあります。少し勉強することが多くて大変かもしれませんば、株式投資にチャレンジしたい方は順番に一歩ずつ学びを深めてみて下さい。

 

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