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資産運用の必要性が高まり、増える個人投資家
ニュースやネットなどでも資産運用の必要性や重要性が多く取り扱われるようになり、自分で株や投資信託などで投資/資産運用をする人が増えてきました。
ネット証券でも簡単に口座開設することができますし、NISAやiDeCoのように個人投資家を後押しする制度も整ってきています。特に最近は、ロボアドバイザー(AIサービス)なども普及してきており、投資の方法はどんどん充実してきています。
かつて、個人投資家というと与沢翼氏(「秒速で億を稼ぐ男」として一時期話題になりましたね)などのように、一部の著名な投資家ばかりが注目されていましたが、最近はTwitterなどのSNSを通じて情報を発信する人も増えてきており、個人投資家ながら数千〜数万人のフォロワーを持つような有名アカウントも現れるようになりました(※与沢氏もTwitterをやっていますね)。
良い銘柄だから必ずしもすぐ上がるわけでもなく、良い銘柄であっても短期的に注目を集めすぎてリスク増大させている場合もある。
— 与沢翼 (@tsubasa_yozawa) August 7, 2019
自己都合を市場に押し付けず、地合いに合わせることもしなければいけない。
未来が読めないという前提に立っている事は私の中で圧倒的に大きい。絶対の銘柄はないです。
銘柄を買うとき、私はテクニカルの底を狙って買うので、売買高の大きな銘柄は個別のオシレーターも見る。狙った銘柄は株価を見ずにすぐに買えと教えられたけど、テクニカルの底が買えなかったのなら諦めて、買えたらラッキーというつもりでやっている。
— インヴェスドクター (@Invesdoctor) August 7, 2019
仮に個人投資家の圧倒的多数が個別株投資で負けるというデータがあるとしても、母集団の性質と自分が同じわけではないから、自分が負ける確率が圧倒的に高いということにはなりませんよ。
— えんお (@999999999999Yen) August 13, 2019
今日は、小口保有の某社の株主総会に参加する予定にしてたけど、会社の業績見てたら時間の無駄な気がしてきたのでそっちに出るのはやめて、昨日のソフトバンクGの総会動画配信を見ることにする。総会で流す説明動画もよくできてるし、孫さんの話も面白い。
— ふくろう (@Par82) June 20, 2019
このように有名な、つまり、しっかり投資を成功させて利益を得て、その人が発信する情報をたくさんの人が参考にしたくなるような投資家たちになるには何をしなければならないのでしょうか。
彼らにあって、私たちに無いものはなんのでしょう。
ここでは、優れた投資家になる(=儲かる投資をする)ために必要なことを考えていきましょう。
投資に必要な4つの力
証券分析・チャート分析力(専門知識)
当然のことながら、投資をするためには、どの銘柄に投資するのかを判断するために、様々な角度からその証券を分析しなければなりません。
投資先の候補となる企業の業績を分析し、資産状況や損益から企業の価値を評価しなければいけません。
また、チャート(日々の値動き)や相場を読んで売買のタイミングを図らなければなりませんし、売買の金額や数量(株数)、どの銘柄をどの程度保有するかなど、自身のポートフォリオの設計もしなければなりません。
当然、複数の銘柄を保有し分散投資によってリスクヘッジをするのであれば、バランスや組み入れ銘柄のシナジー(相互関係)も考慮した方が良いでしょう。
投資の仕方(バリュー投資 or テクニカル投資、長期投資 or 短期投資、リスク・リターンのバランスなど)は人ぞれぞれですが、何れにせよきちんとした調査や分析、意思決定は欠かせません。当然理解しているとは思いますが、投資をするのであれば、専門的な知識やスキルは必須です。
時間や労力
専門知識が必要なことは多くの人が理解していますが、ここから先の3つの力(時間と労力、資金力、精神力)を見落としている人は少なくありません。まずは、時間と労力(コスト)についてです。
当然のことながら、色々と調べたり、分析したり、考えたりするのには相応の時間や労力が必要になります。どんなに知識や経験に優れた投資家であっても、時間をかけることができなければ、決して優れた運用はできないでしょう。
株の売買自体は、パソコンやスマホでポチッとするだけなので数分でできますが、そこにたどり着くまでにはたくさんの時間が必要なのです。
もちろん、時間をかけて調べたり分析するのは簡単なことではありません。きっと頭を使って疲れるでしょうし、メンドくさいと思う日もあるでしょう。これこそがサラリーマン投資家がなかなか大きく成功できない原因の一つでもあります。
潤沢な資金力
加えて重要なのは、資金力です。最近は「1,000円から誰でも投資」などとうたったサービスもありますが、資産運用をするにあたって資金(元手/元本)は多いに越したことはありません。
資金がなければ、投資の選択肢は狭まってしまいます。
株式には単元(売買の最低単位)があります。仮に気に入った銘柄の株価が2,000円で、単元が100株だった場合、2,000 × 100 = 20万円がなければそこの株を買うことはできません(※証券会社によっては、単元未満で買うためのオプションがあることもあります)
もちろん、運用資金が20万円の場合、この銘柄を買ってしまうと他の銘柄に投資することができなくなってしまうため、さらに余剰な資金が必要になります。
そもそも、ある程度の資金を運用しなければ、相応のリターンも得られません。1,000円を10倍にしても9,000円の利益にしかなりませんが、100万円を1%増やすことができれば1万円の利益になります。
後者の方が圧倒的に「難易度が低い=低リスクで確実」なことは誰の目にも明らかでしょう。
長期で運用し、老後の備えとなるようなまとまった資産形成をしたいというのであれば、ある程度のまとまった資金は必要不可欠です。投資の選択肢を拡げるためにも、計画的な資金繰りを心がけるようにしましょう。
冷静な判断力・精神力
最後に、重要な精神力についても記しておきましょう。「何を急に...」と思った人もいるかもしれませんが、精神力は重要なポイントです。
大切な自己資産を運用するわけですから、儲けが出れば嬉しいですし、損をすると焦りが生まれます。投資には日々値動きがあるので、どんな運用をしていても、1日単位や1時間単位など、短い時間で大きく利益が出たりまた損をすることは避けられません。
「絶対に上がる!」と信じて買った株が、保有した瞬間に値を下げることも珍しくありません。
ですが、そんな時にこそ冷静に分析した自分の判断を信じて正しいトレードをやりきることが求められます。優秀な投資家ほど、値下がり時に将来を見据え「買い」注文をすると言われています。そのための強い精神力が重要なのです。
目先の損失に焦ってしまったり、既に損してしまったものを受け止められず塩漬けにしてしまう人も少なくありません。反対にラッキーパンチのような一時の利益に浮かれてしまい、大きく賭けに出てその後大損失を招いてしまった人も数えきれません。
お金は人の判断を曇らせます。冷静な時にできていたことが、できなくなってしまうのが投資の恐ろしさです。目先の利益/損失や感情に左右されることなく、鋼の意思で機械のように確実な運用を"やり抜く"精神力も決してないがしろにはできないのです。
おすすめの運用方法 - 有益なサービス -
このように、投資を成功させるには様々な知識・能力・資質が求められます。確かに老後への備えなど、資産運用の必要性は高まっていますが、一方で全てを自分自身の力でやらなければならないということでもありません。
あまり資金(元手)がない人、少額からコツコツと始めたいという人は、ロボアドバイザーなどを活用しても良いでしょう。最近テレビCMなどでも見かけるようになった「Wealth Navi(ウェルスナビ)」や「THEO(テオ)」などは、月1万円の積み立て投資もできるので、おすすめです。
また、さらに資金がある人はヘッジファンドなどを活用するのもおすすめです。ヘッジファンドであれば、投資した資金をまとめて運用してくれるため、出資者としては、専門的な知識も手間や労力も必要ありません。
私募のヘッジファンドは最低出資金が1,000万円以上のところも多く、ある程度の資金が求められますが、それ以上のリターンが期待できます。
特に優秀なファンドマネージャが率いるヘッジファンドであれば、高い専門性と冷静な判断力を持って運用してくれますし、ヘッジファンドの規模(資金力)は数十億円にもなるため、それこそ個人投資家では到達できないレベルの運用をすることができます。
ランキングページで、おすすめのファンドも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。