お手軽に不動産投資ができる金融商品としてREIT(Real Estate Investment Trust, リート)があります。

今回は、数あるREITの中でも「いちごホテルリート投資法人」に注目してみたいと思います。

どんな物件に投資しているのか、注目の分配金利回りがどの程度かを見ていきましょう。

 

いちごホテルリート投資法人とは

「いちご」は「苺」?

まず、「いちごホテルリート投資法人」という名称が少し気になりますよね。

最初に連想するのは果物の「苺」ではないでしょうか。

ですが、残念ながらいちごホテルリート投資法人の「いちご」は「苺」ではなく「一期一会」から来ています。

千利休が説いたと言われる「一期一会」の精神を大切にして、各ステークホルダーと信頼関係を結ぶという信条を表しています。

 

この精神は会社のロゴにもしっかり刻まれています。

出典:いちごホテルリート投資法人
https://www.ichigo-hotel.co.jp/

 

いちごホテルリート投資法人の運用戦略

では、「いちごホテルリート投資法人」が具体的にどんな投資をするのか見ていきましょう。

同社はその名の通り、「ホテル」に特化した不動産投資をメインにしています。

2019年10月末時点での運用状況は、

  • 物件数:22件
  • 総客室数:3,651室
  • 取得価格合計:508.8億円

となっています。

 

投資しているホテルは、北は北海道、南は沖縄まで全国に広がり、まさに日本のホテル事業そのものに投資していると言ってもよいかもしれません。

 

代表的な保有物件

ネストホテル札幌大通

出典:ネストホテル札幌大通|いちごホテルリート投資法人
https://www.ichigo-hotel.co.jp/portfolio/detail.php?propertyNo=A-2

 

「ネストホテル札幌大通」は、札幌大通にあり、すすきのなどの繁華街も近い非常に立地が良いホテルです。

周辺には「札幌時計台」「北海道庁旧本庁舎」「大通公園」「すすきの」がある、"札幌"という日本でも有数の観光地にありながら、価格帯も5,000円前後からと非常にリーズナブルになっています。

 

グランパーク・イン横浜

出典:グランパーク・イン横浜|いちごホテルリート投資法人
https://www.ichigo-hotel.co.jp/portfolio/detail.php?propertyNo=B-1

 

グランパーク・イン横浜は横浜駅から徒歩6分に位置するカプセルホテルです。

ですが、ただのカプセルホテルと侮ってはいけません。

出典:お部屋案内 | 【公式】横浜駅すぐ、スパ&カプセルホテルのグランパーク・イン横浜
https://grandpark-inn.jp/yokohama/capsule-room.html

 

  • VRシステム付きカプセルルーム
  • Airのマットレスを使用
  • シアタープレミアムキャビン

など最新の設備が整っており連日予約でいっぱいの、超人気ホテルです。

この他にも、大浴場やレストラン、マンガコーナーや仕事が出来るビジネスコーナーもあり設備面では非の打ちどころがありません。

 

ホテルビスタプレミオ京都

出典:ホテルビスタプレミオ京都|いちごホテルリート投資法人
https://www.ichigo-hotel.co.jp/portfolio/detail.php?propertyNo=E-2

 

ホテルビスタプレミオ京都は、京都の河原町に静かに佇む落ち着きのあるホテルです。鴨川が近く橋を渡れば祇園の街もすぐそこです。

 

もちろんその他観光地へのアクセスも抜群です。京都駅までは車で15分、京都市役所前駅、河原町、京阪三条駅なども徒歩5分程度で行くことができます。

京都という街を十二分に堪能できるホテルです。

 

分配金利回りについて

魅力的なホテルに積極的に投資を行っているいちごホテルリート投資法人ですが、肝心の利回りはどれくらいなのでしょうか。

まず、REITで重要な分配金について見ていきます。

出典:分配金 - いちごホテルリート投資法人 - JAPAN-REIT.COM
http://www.japan-reit.com/meigara/3463/dividend/

 

これまで分配金は予想通り着実に払われています。

2019年1月の予想が跳ね上がっていますが、こちらはスマイルホテル浅草の譲渡益があるためです。

2019年の分配金予想は以下の通りです。

  • 1月期 5,429円
  • 7月期 3,243円

仮に株価が12月14日時点の137,300円だったとすると、分配金利回りは6.3%となります。

 

REITの平均分配金利回りが4%程度であることを考えると非常に高い水準だと言えるでしょう。

さらに、2019年1月の配当が高いのでそれに向けて投資口価格が上昇することも考えられます。

 

分配金を手にするには2019年1月31日時点で投資口を保有している必要があり、東証での権利付き最終取引日は1月28日です。高い分配金利回りを期待したいという人はトライしてみてもいいかもしれません。

 

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