「REIT(リート)」と安易に一括りにしてはいけません。

REIT(Real Estate Investment Trust)は、不動産投資としては同じですが、同じ不動産が2つと無いように、REITにも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

そんな中から、今回は「さくら総合リート投資法人」の実態について解説していきます。

 

さくら総合リート投資法人とは

「総合型」リートとは

さくら総合リート投資法人の基本情報は以下の通りです。

  • 商品名:さくら総合リート投資法人
  • 主要投資対象:事務所・住居・商業施設
  • 取得物件数:17物件
  • 取得価格合計:560.8億円
  • 稼働率:98.6%

 

さくら総合リート投資法人は、その名の通り「総合型」リートです。

「ホテル特化型」や「オフィスビル特化型」のように、特定の種類の不動産に限らず、種類を絞らずに様々なな不動産に投資しているものを「総合型リート」と呼びます。

 

では、さくら総合リート投資法人の内訳を具体的に見てみましょう。

出典:物件 - さくら総合リート投資法人 - JAPAN-REIT.COM
http://www.japan-reit.com/meigara/3473/portfolio/

 

さくら総合リート投資法人は、「事務所」「商業施設」を中心に「住宅」まで様々なタイプの不動産を保有していることが分かります。

まさに「総合」不動産投資です。

 

スポンサーは「ガリレオ・グループ」と「日本管財グループ」

続いてスポンサーについて見ていきましょう。

さくら総合リート投資法人の資産運用会社は「さくら不動産投資顧問株式会社」です。

 

この会社はガリレオ・グループ及び日本管財グループとスポンサーサポート契約を締結し幅広いサポートを受けています。

出典:スポンサー概要|投資法人の特徴|さくら総合リート投資法人
http://sakurasogoreit.com/ja/features/support.html

 

ガリレオグループはオーストラリアの独立系不動産・ファンド運用グループです。オーストラリアの市場で2件のリート上場実績があり、専門的なノウハウも有しています。

一方、日本管財グループ建物管理運営業界の代表的企業グループです。その歴史は長く昭和40年に設立されており、不動産管理に関して最高水準の知見があると言えます。

 

これらの企業と提携することによって、さくら不動産投資顧問株式会社は質の高い運用を提供しているのです。

当然「ガリレオ・グループ」も「日本管財グループ」も「さくら総合リート投資法人」に出資していますので、責任を持って質の高い業務を遂行してくれることでしょう。これは大きな安心材料です。

 

代表的な投資物件

成信ビル(オフィスビル)

取得価格の44%を占め、メインの投資先の1つであるオフィスビルですが、7件所有しているなかで代表的なものは「成信ビル」です。

出典:成信ビル|ポートフォリオ|さくら総合リート投資法人
http://sakurasogoreit.com/ja/portfolio/detail.php?id=0001

 

こちらは新宿三丁目駅から徒歩2分のところにある、好立地の物件です。元々ある企業の本社ビルとして使われていたため、全体として統一感があり外観や共用部分も丁寧な作りとなっています。

鑑定価格も取得価格から10億円ほど値上がりしており、稼働率の高いテナント収入だけでなく、売却益も視野に入れることができます。

ちなみに、稼働率は100%となっており文句なしの不動産です。

 

ラパーク岸和田(商業施設)

ポートフォリオの中で2番目に大きい(全体の40%)商業施設は、4件所有していますが、その中でも「ラパーク岸和田」について見ていきます。

出典:ラパーク岸和田|ポートフォリオ|さくら総合リート投資法人
http://sakurasogoreit.com/ja/portfolio/detail.php?id=0008

 

こちらは南海電鉄本線「春木」駅から徒歩約3分となっており、駅からも歩いて行ける好立地の商業施設です。生活雑貨や食品はもちろん、各種専門店やカラオケ・ボウリングなどの娯楽施設も入居しています。

幅広い分野の店舗が入居していることで、シーンを選ばず利用できる人気の商業施設です。

 

松屋レジデンス関目(住居)

住居物件は、いわゆるマンションですが、千葉・大阪・東京に計4件所有しています。

その中で代表的なものは「松屋レジデンス関目」です。

出典:松屋レジデンス関目|ポートフォリオ|さくら総合リート投資法人
http://sakurasogoreit.com/ja/portfolio/detail.php?id=0013

 

この物件は築27年と年数は経過していますが、適切に維持管理されています。

そのため実際の年数に対して、劣化が少なくかなり綺麗な物件です。引き続き必要に応じて修繕を行う事で機能性を維持し、居住者のニーズを満たすよう運用されています。

稼働率は98.5%で、居住施設として申し分ない高い水準を維持しています。

 

投資口価格推移と分配金

これらの有用な物件を保有している「さくら総合リート投資法人」は、実際に投資するとどのようなリターンが得られるのでしょうか。

投資口価格の推移と分配金利回りを確認していきます。

出典:さくら総合リート投資法人 |JAPAN-REIT.COM - 全ての投資家のための不動産投信情報ポータル
http://www.japan-reit.com/meigara/3473/

 

分配金利回りは6%前後で推移しています。2019年1月現在は投資口価格が若干下がっている為、利回りは6.3%ほどまで上昇しています。

REITの分配金利回りは平均で4%程であることを考えても、比較的高い水準と言えるでしょう。

 

また、投資口価格も8万円前後と比較的少額です。REITに投資するのが初めてというような、初心者にも始めやすい商品と言えるのではないでしょうか。

 

現在は少し価格が下がっていますが、保有物件の質や稼働率を見ても決して悪い運用をしているわけではないでしょう。

分配金だけでなく、今後の投資口価格の上昇も十分に期待できると思います。

 

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