資産運用の大本命「ヘッジファンド」

資産運用において活用できるサービスの大本命はやはり「ヘッジファンド」です。

ヘッジファンドは、複数の投資家から資金を募り、まとめて運用し、出資者に運用で得たリターンを還元するサービスです(その際に手数料として報酬が取られますが)。

 

日本ではあまり馴染みのないサービスかもしれませんが、欧米の、特に富裕層の間では広くメジャーな資産運用の手段の一つです。富裕層の資産運用というと、PB(プライベートバンカー)もありますが、彼らが、資産を様々なポートフォリオに分解し、整理してくれるサービスなのに対し、ヘッジファンドは実際に投資をする組織です。

PBは、優良なヘッジファンドを見つけ出し、紹介するのがサービスですが、実際に資産を運用するのがヘッジファンドです。

 

ヘッジファンドが高く支持されている理由は、専門性に伴うパフォーマンスの高さがあります。もちろん、投資・運用なのですから、パフォーマンスが人気・評価の根拠になるのは当然です。

 

以下のグラフからもわかるように、ヘッジファンドは株式と比較して高い利回りを記録するだけでなく、そのパフォーマンスのボラティリティ(振れ幅)が小さく、"安定"して着実に成果を残している点も注目です。

特に大きく株価の下がった2008~2009年(リーマンショック後)でさえも、ヘッジファンドはほとんど価格を下げることなく運用している点などは、安定して着実に運用したい富裕層に高く評価されています。

出展:日銀レビュー 最近のプライベート・エクイティ・ファンドの増勢について(2018年4月)
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2018/data/rev18j01.pdf

単年で高い利回りはでなくとも、値崩れすることなく安定して長く運用することが資産運用においては最も重要です。ヘッジファンドは、この「長期安定」の資産運用に適しています。

 

資産運用で重要なのは、視野を広げて選択肢を増やすこと

なぜ、富裕層はヘッジファンドを選ぶのでしょうか。確かに、高いパフォーマンスを記録するヘッジファンドですが、手数料を引かれる分、当然手元に返ってくるお金は少なくなります。

ヘッジファンドには手数料を加味しても、活用する価値があるのです。

 

結論から言えば、ヘッジファンドの方が個人レベルで運用するよりも高いパフォーマンス期待できるのが最大の魅力なのですが、なぜファンドは、個人よりも高いパフォーマンスを遺せるのでしょう。

 

ここでは、投資の選択肢に注目して考えてみたいと思います。「秒速で億を稼ぐ男」としても有名だった投資家である与沢翼氏もTwitterで以下のように述べています。

 

投資をする上で、少しでも多くの選択肢を候補に検討することは非常に重要です。与沢氏も言っているように、自分の知らないところにより良い投資先が隠れているかもしれませんし、それによって可能性が拡がることも考えられます。

 

そして、その選択肢を拡げるために必要なのが、「知識」「時間(労力)」「お金(資金)」です。

選択肢の幅を拡げようにも「知識」がなければ始まりませんし、知りもしないことをに手を出すことはできません。高い専門家集団である、ヘッジファンドでなければ知り得ないような情報にも期待がもてます。

 

また、時間がなければ幅広く投資先を検討することもできません。

投資先の候補が増えれば増えるほど、当然のことながら調査や分析に必要な時間も増えていきます。組織・チームで動くヘッジファンドの方が、個人よりも時間も労力も多いのは当然です。

 

そして、最後に忘れられがちな「資金面」についても考えておきましょう。案件にもよりますが、そこに投資するために最低でも数千万円が必要なことは珍しくありません。

加えて、運用のポートフォリオを考えるのであれば、数千万円の案件に投資したいのであれば、運用資金が数億円は欲しいところです。

投資案件は、上場株式や投資信託のように数千円〜数万円で誰でも始められるようなものばかりではありません。不動産やM&A案件なども含めれば、まとまった資金が必要になるものもあります。

これこそが、投資の選択肢の幅に直結するのです。

個人では難しくとも、複数の投資家から資金を募るヘッジファンドであれば潤沢な資金力を築くことができます。

 

投資において重要な「選択肢を拡げる」という観点においても、「知識」「時間」「資金」の全ての面においてヘッジファンドは個人で運用するよりも優れているのです。

ヘッジファンドは組織でありプロの目を持つ

このようにヘッジファンドには高いパフォーマンスを期待できるだけの根拠があり、富裕層に支持される理由があります。

ヘッジファンドは様々あり、それぞれに運用の手法やポリシーが異なります。上場株式に投資するファンドが一般的ですが、Tortoise Partners(トータスパートナーズ)のようなPEファンドであれば、さらに選択肢は拡がります。

 

上場株式は3,500社程度なのに対し、非上場も含めた株式会社は250万社以上にもなります。選択肢が増えれば、その分優良な投資先を見いだせる可能性も高まるでしょう。

未公開株の取得(M&A)には独自の情報や資金も必要になるためまさにヘッジファンドならではの運用方法とも言えます。

 

ヘッジファンドの情報は決して多くはありませんが、当サイトでも優良なものをいくつか紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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