これからは一人一人に投資が求められる時代

貯蓄が美徳とされた時代は終わりました。

一生懸命働いてコツコツと貯金をしていればどうにかなる時代ではなくなったのです。

 

確かに1980~90年代のバブルと言われた頃は、それでよかったのかもしれません。

銀行の金利は今よりも圧倒的に高く、またしっかりと定年まで働いていればたっぷりと年金をもらうこともできました。

金利が5%であれば20年預けると貯金が2.6倍、8%であれば4.7倍にもなるため、たしかにバブル期であれば貯金は間違いでなかったと思います。

 

ですが、現在の銀行金利は0.1%にも届きません。仮に0.1%で20年貯蓄したところで、資産はたったの2%しか増えません(2018年現在、金利が0.1%のプランは決して多くありません)。

 

一方で、平均寿命は伸びており、老後に必要な費用は増えてきています。

リタイア後の時間はますます長くなり、医療費や介護費用だけでも1,000万円も2,000万円必要とも言われています。また、少子高齢化に伴い、年金にの支給年齢の引き上げなど、先行きは不安です。

「老後資金は1億円必要」とも言われ、コツコツと貯金を重ねるだけでこれを達成するのは非常に難しくなってきています。政府も公に「2,000万円の用意が必要」と発表しました。

 

そんな中、個人個人の働き方やお金に対する考え方も変わってきています。

転職や副業などもますます一般的になっており、いわゆる「大企業でのサラリーマン終身雇用」が素晴らしいとされた時代からは変わりつつあります。

 

そこで今、注目を集めているのが、個人レベルでの投資・資産運用です。

今までは、「投資」と言うと、お金持ち・富裕層のものでしたが、最近は誰でも簡単にできるようになりました。

銀行や証券会社で、誰でも株や投資信託を買うことができますし、ネット証券の普及によって、自宅からでも誰でも簡単に投資ができるようになりました。

NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの制度も充実してきており、国としても制度面から個人の投資を応援していることがわかります。

これからは誰であっても投資・資産運用が求められる時代なのです。

 

貯蓄が美徳だった時代から、投資の時代へのシフト

このように「投資、投資」というと、あまりよくない顔をする人がいます。

投資で稼いだと聞くと、「あぶく銭」だなどと言う人がいますが、投資でお金を得ることはそんなによくないことなのでしょうか?

 

そもそも、日本人が貯蓄を美徳とする理由には、歴史的な背景があると言われています。

私たちは、古くは江戸時代の頃から「金は汚いもの」として刷り込まれてきました。質素な暮らしこそ美徳とし、「お金に貪欲=卑しい」という文化を広めています(士農工商という身分制度の中で、最も財力のある「商人」の地位が最も低いのもそのためと言われています)。

現在の銀行のような金融業にあたる「金貸し」も高利貸しなどと呼ばれ、金=汚いというイメージが浸透しました。

 

明治、昭和に入ってからも、国は「貯蓄こそ正」とし、国民に貯蓄を促します。昭和20年代には「こども銀行」と称し、小学生にまで貯蓄する文化を根付かせようとしました。

 

背景には「幕府を安全に統治するために、国民が財力を持たないようにした」「よりたくさんの資金を調達し、戦争に備えていた」などの思惑があったなどと言われていますが、真偽がどうであれ、日本人が貯蓄を好きなのはその時々の政治的な意図や歴史的な背景があったと言えます。

きちんと考えると、「貯蓄=正、金稼ぎ=汚い」というイメージには大した意味はないのです。

※諸説あります。

 

また、株やFXと聞くと「一発当てて大儲け!」「暴落で大損」などと、ギャンブル的なイメージを持っている人も少なくありません。

確かにそういった話もありますが、投資の全てがギャンブルではありません。

派手な話ばかりが目立ってしまうのは、それが一般的だからではなく、人々の注目を集めやすいからです。また、バブル期に株や不動産で大損をした人のイメージが強く残ってしまっているのも原因として考えられます。

これによって、日本には「金稼ぎ=良くないこと」という文化が根付いてしまい、それが今もなお残ってしまっています。

 

しかし、本当に良くないことなのでしょうか?

 

マンション経営やアパート経営は変わらず人気がありますが、これも立派な不動産「投資」です。

もちろん国や企業も(資金運用や事業投資、設備投資、研究開発なども含めた)投資を行なっていますし、多くの人が就職を憧れる「銀行」や「証券会社」など、投資が主戦場です。

 

なんとなく「株やFX=危ない」というフワッとしたイメージばかりが先行していますが、実は投資は身近なところにもあるし、多くの人が関わっています。

 

そもそも投資によって、適切に資産を運用していかなければ、大切な資産を"本当の意味"で守ることはできません。

 

インフレによって、貨幣の価値は下がります。10%インフレすれば、今100円で買えているものも110円なければ買えなくなってしまいます。お金は、"額面"の金額だけを守っていても、少しずつその価値を失っているのです。

日本も、年2%のペースでインフレしています。つまり、年2%以上の利回りで運用しなければ、相対的に資産の価値は目減りしてしまっているのです。

 

このことからも、投資は誰にでも必須であると言えるでしょう。

 

投資がおすすめな3つの理由

在宅でOK

投資がおすすめな理由に、在宅で簡単にできるというものがあります。会社勤めをしている人でも時間や場所を選ばずに始めることができます。

不動産投資など、現物の確認が必要なものもありますが、株や投資信託、FXであれば、パソコンやスマホがあればどこでも運用状況を確認できますし、自由に時間を使うことができます。

 

お金を稼ぐ方法は様々あり、最近は副業も一般的になってきましたが、時間や場所の制約を受けないという点で、投資は多くの人に適しています。

 

設備も準備も簡単

投資を始めるのに特別な準備は必要ありません。

ネット証券が普及した今、PCやスマホがあれば投資を始めることができます。今は、ほとんどの人がPCかスマホを保有しているので、誰でもすぐに始めることができると言えます。

特別な設備や準備のための費用が必要ないという点も、株や投資信託といった投資が誰にでもおすすめできる理由です。

 

また少額からスタートできることも投資のメリットです。

不動産投資のようにローンを組んだり頭金を必要としたりと面倒な場合もありますが、株や投資信託、FXなどであれば、数万円から簡単に投資をスタートすることができます。最近では月々1,000円から積立投資できるものもあるようです。

 

お金をかけずに新しいことを始められるものはそう多くありません。これもまた多くの人に投資がおすすめできる理由です。

 

退職後も続けられる

投資/資産運用の目的の一つに、老後資金の準備が挙げられると思います。多額が必要になる老後に備えて、早くからコツコツと資産を積み上げていくことは非常に有効です。

もちろん、退職する時点で貯金が1億円もあれば、それも素晴らしいことですが、退職後の収入が年金のみになってしまうのは心許なくもあります。

とはいえ、70歳、75歳になっても仕事を続けるのは簡単ではありません(最近は定年退職年齢を引き上げる動きもあるようですが...)

 

そんな時、資産運用であれば、退職後も収入を得る(資産を増やす)ことができます。特に、長年運用し、利回りが安定していればほとんど運用の手間はかかりません。

早くから資産運用を始め、ノウハウを得て、なるべく手間をかけずに資産を増やすコツを掴むことは、老後の安定のためにも有益です。

投資は、年齢や体力などに左右されないため、いつまでも続けることができるのです。

 

まずは投資信託からはじめよう

このように様々な人に、是非チャレンジしてほしい「投資」ですが、その手法は様々です。

老後まで長くじっくりと、そしてなるべく手間をかけずに運用したいのであればまずは「投資信託」で運用することをオススメします。

 

投資信託は、先述の通り、PCやスマホさえあれば自宅で簡単に始めることができますし、月1万円から積立投資できるものも多く、少額からスタートできる点も多くの人におすすめできるポイントです。

 

当サイトでは、投資信託に関する様々な分析・考察やおすすめの銘柄など様々な情報を後悔しています。是非、資産運用の参考にしてみてください。

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