人気沸騰のひふみ投信

数ある投資信託の中でも、今、圧倒的な人気を集めているのが「ひふみ投信」です。

 

ひふみ投信とは、 レオス・キャピタルワークス株式会社が、委託(運用)から販売までを行なっている、いわゆる「直販型」の投資信託です。

 

ひふみ投信の人気具合は、様々なもので測ることができますが、何と言ってもファンドの規模を表す「純資産総額」が凄まじいことになっています。

ひふみ投信が毎月発行している月次報告書「ひふみのあゆみ」によると、2018年8月31日時点での、ひふみ投信マザーファンドの純資産総額は、8,074.1億円です(マザーファンドは「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」の3つの銘柄から資金を調達しています)。

出典:ひふみのあゆみ(2018年8月度)
https://www.rheos.jp/toushin/pdf/toshin-hp-report20180907_H87.pdf

 

この「8,000億円」という規模は凄まじく、実際に、2018年10月1日現在、ETF(上場投資信託※)を除いて、8,000億円を超えるファンドはありません。

※ETFについては、以下の記事で詳しく解説しています。

 

特に「ひふみプラス」が単体で6,634億円もの純資産総額を誇り、全体の13位(ETFを除けば5位)にランクインしている点も光ります。

 

投資・運用を考えている人であれば、一度は耳にしたことがあるであろうこの「ひふみ投信」は何がそんなにスゴイのでしょうか?人気の理由を解説していきたいと思います。

 

ひふみ投信がスゴイ3つのポイント

パフォーマンスがすごい!

ひふみ投信の優れている点は、何と言っても「パフォーマンス(運用実績)」です。

出典:ひふみのあゆみ(2018年8月度)
https://www.rheos.jp/toushin/pdf/toshin-hp-report20180907_H87.pdf

 

グラフからも明らかなように、右肩上がりの成長を続け、設定来10年で+441.5%、年利換算で18.4%もの好成績を叩き出しています。

また、基準価格の推移も乱高下することなく、安定した右肩上がりとなっており、ただ単にハイパフォーマンスというだけでなく、「安定した」運用が期待できる点も人気のポイントです。

 

ファンドマネージャがすごい!

ひふみ投信のファンドマネージャ(レオスの代表兼最高投資責任者)は、"あの"藤野英人氏が勤めています。

出典:藤野 英人 | 運用部インタビュー | レオス・キャピタルワークス株式会社
https://www.rheos.jp/interview/fujino.html

 

藤野氏は、言わずと知れたカリスマトレーダーであり、その経歴・実力もさることながら、30年近い運用経験を持つ、いわば日本の投資業界の第一人者です。

投資信託を購入する(=運用を任せる)ということは、そのファンドのファンドマネージャに資産を預けていることと同じです。

様々なファンドが、独自の理論や戦略をもって運用をしていますが、結局はファンドマネージャの力量こそが投資信託選びにおいて最も重要な点であるとも言えます。その点において、藤野氏は最も信頼にたる人物の一人かもしれません。

藤野氏については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

「安全」で「安心」である!

ひふみ投信は、そもそものファンドのスタンス(戦略)が非常に多くの日本人の性格にマッチしています。

ひふみ投信は「守りながら増やす」というポリシーを掲げており、いかに「着実」で「堅実」なリターンを追求するかを重視しています。

まだまだ投資が根付いていない日本では、多くの人が「少しずつでもいいから確実なリターンが欲しい」「損をするリスクが怖い」と考えています。着実な資産形成を図りたい多くの人にとって、ひふみ投信の「守りながら増やす」という投資のポリシーは非常に適しています。

 

また、ひふみ投信は、CIO(最高投資責任者)の藤野氏をはじめ、運用担当者(トレーダー)の顔を公開しています。

先述の通り、投資信託を購入するということは、そのファンドのトレーダーに資産を預けるということと同義です。大切な資産を預ける人が、いったいどんな人物なのか、経歴や肩書きだけでなく、どんな考えを持って運用の仕事に携わっているのかを知ることは非常に重要です。

その点においても、ひふみ投信は、投資家目線での情報公開が進んでいます。

 

ひふみ投信にも懸念事項はある

このように「いいことずくめ」に見えるひふみ投信ですが、実は近年いくつかの懸念事項も浮かび上がってきています。その一つが、人気の"出過ぎ"による純資産総額の肥大化です。

 

一般に、ファンド(投資ファンドやヘッジファンドなど)の規模は、市場への影響力・競争力が増し、また投資の幅も拡がるため、純資産総額が増えるほど良いとされています。

たしかに、その通りなのですが、ファンドが急速に大きくなりすぎると、資金をうまく活用しきれなかったり、持て余してしまったりと、パフォーマンスが下がるとも言われているのです。

 

仮に目の前に10億円を積まれることを想像してみてください。よほどのプロでもない限りほとんどの人がどうしてよいのかわからず持て余してしまします。実は「お金を使うのは、そんなに簡単なことではない」のです。

 

もちろん、ファンドですから、10億円ではビクともしませんが、3,000億円を超えたあたりから、運用が難しくなると言われています。このことは、ひふみの代表兼CIOである藤野氏も懸念しており、あるインタビューで以下のように答えています。

過去に3,000億円以上の純資産残高を集めた日本株アクティブ投信は、その後にことごとく苦戦を強いられてきたのも確かです。増えたお金にこれまで同様の運用スタイルで真面目に対応しようとすると行き詰まってしまうかもしれません。私自身も、「カンブリア宮殿」出演後に純資産残高が急増したのを目の当たりにして、「どうやって対応すべきか……」と腕組みしました。

 

ひふみ投信は、テレビなどの取材を経て、急激に勢いを増し、一気に8,000億円の大台を突破しました(2008年に組成され、2017年5月時点で1,000億円前後だったが、その後急速に規模を拡大し、2018年の頭には6,000億円を突破)。

この、ファンドマネージャさえも想定外の資金調達(規模の拡大)によって、今後パフォーマンスにどのような影響があるのかわかりません。ある意味では、ファンドマネージャの器量が試される場面でもあります。

 

3つのひふみでおすすめは「ひふみプラス」

少し気になること(懸念点)を述べてしまいましたが、ひふみ投信が優れていることには変わりありません。

そこで気になってくるのは、「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」のどれで運用すればよいのかということです。

実は「ひふみ」には3つの選択肢があり、そのどれも「ひふみ投信マザーファンド」で運用されるのですが、購入(投資)するための手段が異なります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、多くの人にとってのオススメは「ひふみプラス」でしょう。

マザーファンド8,000億円のうち、6,600億円以上をこの「ひふみプラス」が集めており、実際の人気もNo.1であることがわかります。

 

ひふみプラスの特徴は、ひふみ投信などと比較して手数料が安いことです。ひふみプラスの手数料、特に信託報酬は、ファンドの純資産総額によって変動し、6,000億円を超えた今、ひふみ投信と比較して0.2%以上も割安になっています。詳しくは以下の記事で、比較・検討しています。

 

ただし、購入手数料が、証券会社によっても異なるため、これが安い(なし)のものを探さなければいけません。手数料が格安なネット証券の中でも、SBI証券などは、この購入手数料が「なし」に設定されているのでおすすめできます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]
ひふみ投信(ひふみプラス)が人気の集めているのには、きちんとした理由と根拠があります。是非この際に一度検討してみてはいかがでしょうか?

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