投資の神様として全世界の投資家から崇められるウォーレンバフェット。

彼はプロの投資家ですが、彼のシンプルで本質的な発言には、プロの投資家だけでなく素人も知っておくべきものが多分に含まれています。

 

 

 

今日は、これから資産運用を始めようという方に知っておいて欲しいバフェットの言葉を御伝えし、その意味を解説していきたいと思います。

 

きっと、投資に関わるテクニカルなアドバイスよりもよっぽどためになるはずです。

 

投資は長期

「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でもその株を持とうなどと考えるべきではありません。」

 

これはバフェットの言葉の中でもかなり有名なものであり、素人の投資家も絶対に知っておくべきものです。

バフェットの投資は長期投資が基本。

それ以外の方法では、短期的に勝つことがあってもいつか負けるだろうと彼は説きます。

 

一つの投資先を選定するに当たっては、その投資先が良いと思える理由だけで一本の論文がかけないといけないとまでは豪語し、徹底的に自分で考えた投資先をずっと保有することが投資における最短ルートなのだとバフェットは考えています。

 

彼は他の発言の中でも、「辛抱強さ」というのが「知能指数」よりも大事なものだと言っています。とにかく徹底的に分析し、投資をしたならば何があっても辛抱する。

 

彼の投資は、驚くほど長期を見据えてなされているものなのです。

 

これから資産運用をしようと考えている人も、このバフェットの長期投資という考え方は肝に銘じた方が良いでしょう。

ころころと短期的な情報に流されず、自分の信じた投資先で最低でも3年は様子をみることをおすすめします。

 

群集心理を避ける

「他人が貪欲になっているときは警戒し、他人が警戒しているときだけ貪欲になるべきです。」

 

これはバフェットの2004年の言葉です。

マーケットがイケイケになっており皆がどんどんと投資をし出す時は、充分に警戒すべき時。

そして皆が悲観的になっており投資が盛り上がらない時には積極的に投資をすべきだと言います。

 

これになぞられる有名なウォールストリートの格言は、「靴屋が株の話をし始めたら売り時」というものでしょう。

マーケットが加熱したタイミングというのは、それが終わる直前だと言うことです。

 

ITバブルを見ても、不動産バブルをみても、そして近年の仮想通貨のような投機的な商品を例にとってみてもこれは真理をついています。

皆が「投資はもうかるぞ、これが熱いぞ」と言い始めると、ほどなくして大暴落が起きるのです。つまり後乗り組は常に損を出します。

 

一方、そのような話が全く出ていないタイミングからその投資に着手していた人は、どこかのタイミングで大きく収益を出すのです。

 

皆さんも、資産運用をする差異には群衆は間違っているという大前提で動くことをおすすめします。

流行りものの類いには絶対に手を出さない、ということを肝に命じることが大切です。

 

分散投資

「分散投資は無知に対するヘッジだ。自分が何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない。」

 

彼は、下落に強いバリュー投資という方法を軸においていますが、実は分散投資というものに対してネガティブな見方をしています。

分散投資というのは、無知に対してのヘッジにしかならないと言うのです。

 

これはどういう意味かと言うと、どの商品に投資すれば良いか分からないから闇雲に投資先を増やしていくのだ、ということです。

それでは成果は得られないと彼は言います。

 

自分が良いと思った一つの投資先に集中的に投資をする。これこそが大きく利益を得るために重要なことです。

 

皆さんはバフェットのように投資を本業にしている人ではないでしょうから、全ての資産を一つの投資先に振り向けるというのは危険だと思いますが、しかしそれでも闇雲に様々な投資先へ分散投資するというのは投資の成果を得たいのであればあまり良い方法ではないかもしれません。

 

 

原則

「その原則が今の時代に適さないじゃないかと?いいえ。時代遅れになるような原則は、そもそも原則ではない。」

 

バフェットの有名な言葉。

自分の提示してきた原則が時代に合わないのではないかと聞かれた際に、時代遅れになるのであれば原則とは呼べないとバフェットは返しました。

 

これは、彼がいつの時代も変わらない真理というものを信じているということの現れです。

時代が変わろうと、環境が変わろうと、人が変わろうと、絶対に変わることのない原理原則。それを追求し、あらゆる場面に当てはめて考えていくという考えが彼にはあります。

 

このような普遍的なものを求める姿勢は、ある意味で学者的であるという風にもとれるのです。そして、その摂理に対する毅然とした態度が、彼を超人たらしめたのでしょう。

 

上の章と少し内容としてはかぶりますが、時代の流れや一時的に言われていることなどに流されないでいることを改めて我々は大切にするべきでしょう。絶対に信じられる何かに、集中的に投資していきましょう。

 

専門性

「ある分野の第一人者、たとえば優秀なスポーツ選手や有名な芸能人が畑違いの事柄にまで首を突っ込んで、一般大衆に身の施し方をあれこれ指南しようとする風潮に、私は強い違和感を覚える。我々が投資で大きな利益を上げられるからといって、世の中のあらゆる事柄に関して良い助言ができるだろうか?そんな傲慢な考え方は、常軌を逸している。」

 

個人的にとても好きな言葉。

バフェットは、自分の専門性の域をでないことを厳重に重んじています。

 

何か一つで成功をおさめたからと言って、他の何かまで偉そうに語る権利も実力もないだろうと彼は忠告するのです。

 

そしてバフェットはこの言葉通り、自分の財産の大半を使った慈善事業の推進を全てビルゲイツに委ねます。

「彼の方が、私よりも良い慈善事業への使い方を心得ている。だから委ねた。」とあっさり。

 

彼は逆に、投資家でない人が投資についてあれこれと指南をすることにも苦言を呈します。

苦言を呈すというよりも全く聞く耳を持たないと言った方が良いでしょう。

 

投資のプロが考えてることは投資のプロ以外には分からないと彼は考えているのです。ですから株主総会も、ただのエンターテインメントくらいにしか思っていません。

 

バフェットのような投資家に初期に資金を預けることのできた投資家はそれこそラッキーですが、たとえば我々がプロの投資家に運用を委託する場合にはこのあたりのことも考えておいた方が良いでしょう。

投資について指南したり過度に質問をしたりしても、素人には本当の投資のプロの考えることはどうせ分からないことなのです。

 

金融のセールスマン

「ウォール街や証券会社のセールスマンに推奨銘柄があるかと聞くことは、床屋に行って今日は散髪したほうがいいかと聞くようなものだ。」

 

ユニークでかつ皮肉のきいたバフェットの名言。

金融関係のセールスマンに、投資の相談をしても、何でもかんでも売りつけてくるに決まってるだろうという彼の指摘。

 

金融のセールスマンは顧客が得をすることではなく顧客が商品を買ってくれることがゴールなので、そんな人達の話をあてにしてはいけないとバフェットは言います。

 

「金融商品を買う人と、投資の相談をする人とは分けた方が良い」とは昔から言われますが、まさにこれと同じ話でしょう。

皆さんも、投資を始めるさいにはセールスマンの文言には騙されず、しっかりと自分の判断軸をもって投資先を選んでいきましょう。

 

 

 

以上。

今回は資産運用をする際におさえておきたいバフェットの名言を紹介しました。

管理人のおすすめ投資先なども書いていますので、良かったらのぞいていって下さい。

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