ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは、投資のプロが運用してくれる資産運用サービスです。

「資産を預けてプロが運用」というと投資信託と似ているようなものと勘違いしてしまうかもしれませんが、その本質は大きく異なります。

 

ヘッジファンドは、投資信託のようにインデックス(指標)をベンチマークに運用するわけではなく、市況に左右されずに「絶対収益」を追求します。

運用の面で優れている分、「私募」である点や、「最低出資金」「ロックアップ期間(流動性)」などのハードルの高さも併せ持っています。

※詳しくは以下の記事でも詳しく解説しています。

 

このヘッジファンドですが、

  • 1,000万円を超えるような、ある程度のまとまった資金を運用しようという人
  • プロの運用で安定して高い利回り(年5~10%)を期待したい人
  • 投資に手間をかけたくない人

からの評価が高く、興味を持っている人も少なくありません。

ここでは、これからヘッジファンドで運用したいと考えている人に向けて、ヘッジファンドで運用するための4ステップをご紹介したいと思います。

 

ヘッジファンドで運用するための4ステップ

ヘッジファンドは、投資信託などとは異なり、銀行や証券会社でも探すことはできません。

「私募」であるヘッジファンドに投資する(で運用する)には、以下の4つのステップでヘッジファンドにたどり着く必要があります。

  1. まずはファンドを見つけ出す
  2. とにかく問い合わせてみる
  3. 良いファンドかどうか評価・検討する
  4. 投資の手続きをする

順に確認していきましょう。

 

1. まずはファンドを見つけ出す

ヘッジファンドで運用するには、兎にも角にも候補となるファンドを探し出すことから始める必要があります。とはいえ、銀行でも証券会社でも取り扱われていないので、容易ではありません。

 

私募であるヘッジファンドは、基本的には紹介・口コミによって投資家を募っています。そのため、まずは身近な人でファンドで運用している人がいないか探してみるところが入り口となるでしょう。

最近は、FP(ファイナンシャルプランナー)やPB(プライベートバンカー)のような金融関係者だけでなく、一般的なサラリーマンの方でもヘッジファンドとの繋がりを持っている人は少なくありません。

 

日本ではまだまだはばかられることもありますが、身近な人と投資やお金について話をすることは恥ずかしいことでも卑しいことでもありません。お金に対して真摯に向き合うことは決して悪いことではありません。

まずは、信頼できる人に相談してみることをおすすめします。

 

周りにヘッジファンドとの繋がりがない場合は、ネット等でヘッジファンドを探すことになりますが、PRもしていないため、簡単に探し出すことはできないかもしれません(公式HP等はあるかもしれませんが、基本的に広告のようなものはありません)

 

資産運用に関するページで、優良ファンドを選出しているようなものもあるので、そういったものは参考にすることができます。当サイトでも、投資信託と合わせておすすめのファンドをいくつか紹介しているので、是非参考にしてみてください。

関連ページ:

     

    2. とにかく問い合わせてみる

    気になるヘッジファンドが見つかったら、まずは問い合わせてみることが必要です。

    「ネットで調べてみてもあまり良くわからないし、見送ろうか...」などと考えていると、いつまでもヘッジファンドでの運用はできません。そもそもあまり情報が公開されていないのがヘッジファンドなので、自分で探したり調べたところで大した情報は得られるはずもないのです。

     

    「いきなり問い合わせるのはちょっと...」と尻込みしてしまう人もいるかもしれませんが、ファンドに直接問い合わせて、直接得られる情報こそが最も信頼できるはずです。

    大抵の場合、ファンドの公式HPには問い合わせ(投資家向け)のページが用意されているはずです。まずは、勇気を持ってコンタクトを取りましょう。

     

    3. 良いファンドかどうか評価・検討する

    ファンドと直接コンタクトが取れたら、ここで"初めて"そのヘッジファンドが投資に値するかどうかを考え出すことになります。

    詳しい評価のポイントなどは後述しますが、説明された資料や、直接会ったファンドの担当者などが判断の基準となるでしょう。

    いずれにせよ、ファンドの良し悪しを評価するには、ファンドから直接得られる情報が最も信頼できます。正しい判断をするためにも、「2. とにかく問い合わせてみる」を先に行うことが大切になります。

     

    4. 投資の手続きをする

    ファンドを選んで、投資を決めたら、最後に手続きに進みます。

    投資の手続きは「契約」と「入金」の2つに大きく分けられますが、ヘッジファンドはどちらもこれを「ファンド」と「投資家(契約者)」で直接結ぶことになります。

     

    これを大きな銀行や証券会社の窓口で済ますことはできません。

    そもそも名も知らなかったファンドを自力で見つけ出し、自身の目で評価し、最終的な契約を直接結ぶとなると、大手の企業(メガバンクや証券会社など)を仲介しないことに不安を覚える人もいるかもしれませんが、ヘッジファンドに投資するというのはそういうことです。

    きちんと契約書の内容を確認し、責任を持って判断しましょう。

     

    おすすめファンドを見極める3つのポイント

    ヘッジファンドは広く得られる情報が少ないため、自身の目で判断することが求められます。ヘッジファンドを見極めるポイントは様々ありますが、ここでは基本的かつ最も重要な3つのポイントを整理しておきます。

     

    投資戦略

    やはり重要なのは、そのファンドが「どのように投資するのか」という投資戦略です。

    戦略こそがそのファンドのリスクやリターンを決める重要な要素であり、そのファンドが「どんな手段で」「どんな地域・業界・業種」に投資することでリターンを得る目論見なのかをきちんと確認するようにしましょう。

     

    特に重要なのは「レバレッジ」と「為替リスク」の有無です。この2つはリスクもリターンも大きくする傾向があり、高いリターンが期待できる代わりに、大きな損失を被るリスクも大きくなります。

    ファンドが提示する、見込みリターンだけではなく、そのファンドがどんな根拠でその投資に価値を見出しているのかをきちんと見極める必要があります。

     

    最低出資金・ロックアップ期間

    次に重要なのは「最低出資金」と「ロックアップ期間」です。

    最低出資金は、そのまま投資のハードルに繋がります。数百万円から投資できるところもあれば、1,000万円のところ、1億円のところ、などファンドによって様々です。ご自身の投資予算(元手)と合わせてきちんと確認するようにしましょう。

     

    合わせて確認したいのが「ロックアップ期間」です。

    ヘッジファンドは、自由なタイミングで入出金できるわけではありません。ファンドにもよりますが、3ヵ月・半年・1年(場合によっては数年)といったまとまった期間、資金を出し入れすることができない期間が存在します。

    そのため、ファンドに預け入れる資金は、数ヶ月間て元に戻せなくても必要な金額に止める必要があります。

     

    資金の流動性が限定されてしまうヘッジファンドにおいて、「資金」と「期間」は重要な確認事項です。

     

    ファンドマネージャやサポート体制

    最後に、運用を担当し、最高投資責任者である「ファンドマネージャ」を確認しましょう。

    ファンドマネージャの実力が投資の成果に直結することはもちろんですが、それだけでなく、ファンドマネージャの経歴や人物はファンドの信頼にも繋がります。

    しっかりと身分が明らかになっている人、また会って話をして信頼できると判断した人であることが望ましいでしょう。

     

    また、ファンドマネージャに直接会って話ができなくとも、担当者(営業にあたる人物)の人物も重要な判断基準になり得ます。

    その人とどのように連絡が取れるのか、どれくらいの頻度でマメに連絡ができるのか、なども重要なポイントになるでしょう。

     

    見落としてしまいがちなポイントではありますが、特に海外のファンドの場合、日本人のスタッフがいるか、日本語でコミュニケーションができるか(日本語の契約書があるか)なども重要なポイントです。

    仮に、英語が不自由な場合、英語でしかコミュニケーションが取れないと、契約の詳細を確認しきれない場合があり得ます。

    ファンドマネージャや、ファンドのスタッフも立派なファンドを評価する基準の一つです。

     

    ファンドで運用するときの注意点

    ヘッジファンドは、一般的に高いレベルでの運用(安定した高利回り)が期待できますが、「絶対収益」を追求するとはいえ、必ず利益が出るという保証はできません。

    必ず自身の目で判断し、ご自身の責任で投資するようにしましょう。

     

    きちんと判断すれば、世の中には、高い成果を出し続けている優良なファンドはたくさん存在します。より上質な投資を目指して、いろいろな選択肢を検討してみることが重要になるでしょう。

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