働かずに利息だけで生活したい。。。

そんな考えがちらついたことは、どんな人でもあるのではないでしょうか?

かく言う私も、投資のビジネスを始めた時は毎日汗水垂らして働くことに嫌気がさしていたという背景があったことも事実です。

 

今日は、いったい、どの程度の資産があれば利息生活が出来るのか、そしてその資産を手に入れるためにはどのように資産運用をしていけば良いか、説明していきたいと思います。

 

そもそも、現実的な利回りって?

まず、利息生活の前に現実的な利回りを理解しておく必要があります。

 

というのも、「想定する利回り」によって利息生活で必要な資産のレベルが変わってくるためです。

例えば、年利50%で運用できると想定するのであれば資金が1,000万円もあれば毎年500万円の利息を手に入れることができます。

500万円あれば、最低限の生活は出来ますよね。

 

しかし、年利50%を前提として計画をたてるのは現実的ではありません。なぜならば毎年50%を出す為には相当なリスクをとって投資をしないといけないからです。

このようなハイリスクな投資法は、いつか破綻します。20年、30年と持続できる運用でないと、意味がないのです。

 

さて、このようなリスクリターンの根本原理に立ち返り、どの程度の利回りが現実的なのかを見ていきましょう。

 

利回り3%:超現実的ライン

まず、利回り3%ですが、これは「超」がつくほど現実的なラインです。

長期でみると、かなりリスクを抑えてでもほぼ達成できる利回りでしょう。

 

日本で暮らしていると、預金をしても国債を買っても金利は0.0~%しかつかないので、3%の運用ですら高い数字に思えるかもしれませんがこの認識は大きな誤りです。

 

というのも、そもそも世界の経済というのは年間2~4%程度で成長し続けているのです。これは株式市場もしかりです。

 

つまり、仮に全世界の様々な金融商品に細かく分散投資をしたとすると、投資に対するリターンはざっくり3%程度に収束していくということが言えるのです。

 

もちろん、年によって金融市場全体がスローダウンしてしまうこともあるので一概には言えませんが、それでも20年30年の長期でみれば資本主義経済が成り立っている限りは経済は拡大していきます。

 

自分の資産が年間で3%以下しか成長していないのであれば、それは経済成長の波にのれていない、つまり平均以下なのだと認識しておいた方が良いでしょう。

 

いずれにしてもこの3%というラインは現実的に達成できる最低ラインです。

 

利回り7%:リスクリターンの観点からベストと考えられるライン

年利7%、というのはリスクリターンの観点から非常に望ましい目標値です。

 

この年利7%というのは人によって相当印象が違うようで、全く増えない想定の人からすると、「そんなに資産が増えるの?」ということになりますし、投機的な商品にふれていて年利20%30%という話を耳にしている人からすると「少し物足りない」という印象になります。

 

しかし金融の世界では、(市場環境にもよりますが)7%のリターンを恒常的に出しているのであればトレーダーとしては非常に優秀だという評価に落ち着きます。

 

とはいえ、投資先をしっかりと選定すれば7%というのは難し過ぎるということもなく、一般投資家の目線ではターゲットとして設定すべき理想的な利回りラインがこの当たりにあると言って良いでしょう。

 

利回り15%以上:相当リスクをとって無理をした目標値

15%以上の利回りを目指す人や想定する人がいますが、結論から言うとかなり難しいです。

 

投資の世界で最も成果を残したウォーレンバフェットは、自らの投資により40年近くに渡って資産を増やし続けてきましたが、その平均利回りが約20%です。

 

「20%の利回り」というのは、長期に渡って出し続けていけるのであれば世界一の投資家と呼ばれるほどの数値なのです。

 

もちろん、将来的にバフェットのようになる投資家は今も世界のどこかで投資をしているでしょうから、いくつかのファンドマネージャーがこういった数字を達成していくのだとは思います。

しかし、一般の投資家である皆様が目指すレベルとしては高過ぎるということを肝に銘じて下さい。

 

よく、「年間で40%の利回り!」だとか、「月に3%の配当(つまり年間36%の利息)」だとか、ありえない高水準の数字を出して顧客に触れ回っている投資商品がありますが、ああいうのは大抵何か裏があるか、もしくは純粋な詐欺です。

 

高過ぎる利回りを計画に入れ込んだり、高い利回りを追い求めてハイリスクな商品に手を出すというのは運用の世界では御法度です。充分に注意して下さい。

 

利息生活に必要な資産は...?

さて、この利回り7%をベースにして、利息だけで生活するのに必要な資産を考えてみましょう。

・手元に5,000万円あった場合 ⇒ 年間での利息は350万円

・手元に1億円あった場合 ⇒ 年間での利息は700万円

・手元に2億円あった場合 ⇒ 年間での利息は1,400万円

・手元に5億円あった場合 ⇒ 年間での利息は3,500万円

 

利息のイメージはこのようになります。

 

全く他の収入なく利息だけで生活しようと思うと、手元に1億円程度の資産が必要だということが分かりました。

5,000万円くらいですと、ちょっと投資だけで生活しようとするには早いかもしれませんね。

 

1億円の資産を築く方法

では最後に、利息生活を達成するために1億円の資産を築く方法について考えます。

これは、現段階での貯蓄や収入のレベルによっても変わってくるのですが、仮に貯金が1,000万円あり年間に100万円ずつ追加で貯蓄していけると仮定しましょう。

 

すると、運用と貯蓄を合わせて資産は以下のように推移していきます。

 

年率 7%
0 年間 1,000 万円
1 年間 1,170 万円
2 年間 1,352 万円
3 年間 1,547 万円
4 年間 1,755 万円
5 年間 1,978 万円
6 年間 2,216 万円
7 年間 2,471 万円
8 年間 2,744 万円
9 年間 3,036 万円
10 年間 3,349 万円
11 年間 3,683 万円
12 年間 4,041 万円
13 年間 4,424 万円
14 年間 4,834 万円
15 年間 5,272 万円
16 年間 5,741 万円
17 年間 6,243 万円
18 年間 6,780 万円
19 年間 7,354 万円
20 年間 7,969 万円
21 年間 8,627 万円
22 年間 9,331 万円
23 年間 10,084 万円

 

結論、23年後に資産が1億円を突破しました。

30歳から始めれば、53歳で利息生活に突入できるという計算になります。

 

おわりに

利息生活といっても闇雲に投資をするのでなく、現実的な利回りを想定した上で計画をたてていくことが大切です。

また、利回り7%が妥当な目標値だと書きましたが、その7%を常に達成するためには、優れた投資先に集中的に資産を投下していく必要があります。その辺りもやはり勉強が必要です。

資産運用で成功したいという方に向けて、以下におすすめの投資先をまとめているので、興味ある方はそちらものぞいてみて下さい。

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