銀行や証券会社で投資信託での運用をおすすめされたことがある人は少なくないでしょう。

投資信託のセールスポイントの一つに「プロが運用しているから安心」というものがありますが、そもそも「運用のプロ」とはいったい何者なのでしょう?

 

投資信託は投資の専門家が運用している商品だと思ったら大間違いです。

投信運用の裏事情を徹底的に解説していきたいと思います。

 

投資信託とは(運用の仕組み)

そもそも投資信託とはどういったもの(仕組み)なのでしょうか。投資信託協会の説明を見てみましょう。

出典:そもそも投資信託とは? - 投資信託協会
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/what/

 

投資信託の仕組みは

  1. 投資家から資金を集める
  2. 運用の専門家(投資信託運用会社)が投資先を選定
  3. 株や債券などに投資

という、3ステップから成り立っています。

 

数ある株や債券から、有益な銘柄をバランスよく選び出すのが難しい投資家の代わりに、手数料を支払って、専門家が運用を代替するのが投資信託の仕組みです。また、適宜ポートフォリオを見直し、バランスを整える(リバランス)売買もしてくれます。

 

この中の「2. 運用の専門家(投資信託運用会社)が投資先を選定」を指して、「運用のプロ」と言っていますが、この「専門家」というのがアテになりません。

その点について詳しく掘り下げていきたいと思います。

 

投信運用の実態

ここで言われている「運用のプロ」とは一体どんな人たちでしょう。

運用を担っているのは、「運用の専門家(投資信託運用会社)」とあるように、運用会社の社員(サラリーマン)です。

 

彼らの報酬は、会社から支払われる給与であり、運用の成果が直結しているものではありません。

もちろん、パフォーマンスによっては賞与が支払われたり、評価に反映されることはあるでしょうが、仮に損失を出した(マイナス運用だった)からといって、損失分を補填するようなことはないでしょう。

 

そもそも、投資信託の運用は、『投資目論見書(投資信託説明書)』で説明されるように、投資先の業界やポートフォリオのバランスなどが、予め決められています。

 

つまり、運用責任者(担当者)は決められたルールに則って売買をしているにすぎません。

彼らが自分自身の頭で考えて判断する余地は決して多くありません。ファンドマネージャーとは名ばかりで、注文作業を担っているにすぎません。

 

そもそも、入社数年以内の若手が運用を担当していることも少なくありません。その道数十年の一流のトレーダーが運用しているわけではないのです。

もちろん、全くの畑違いの人たちと比較して、金融業界で働く彼らはある程度の知識を持ち合わせてはいるでしょうが、それでもそんな人物に、あなたの大切なお金(資金)の運用を任せたいでしょうか?

 

投資信託の問題点(おかしい手数料体系)

そもそも投資信託は「手数料」体系に大きな問題を抱えています。

投資信託で手数料を払うタイミングは一般的に3つ以下のです。

  1. 投資信託を買うとき(購入時手数料
  2. 運用しているとき(運用管理費用/信託報酬
  3. 投資信託を売るとき(信託財産留保額

 

ここで重要なのはいずれの手数料も売買/保有している投資信託の「資産額」に応じて手数料が発生するという点です。

運用の成果は手数料に影響しません。つまり、運用が成功しようと(利益が出ようと)、失敗しようと(損を出そうと)、運用会社の利益にはなんの関係もないのです。

 

「プロ」という言葉の定義は様々ですが、一般的には、その生業によって賃金・報酬を得て生計を立てている人のことをいいます。

 

つまり、「運用」の成果によって報酬を得てこそ投資のプロであり、資産の預かり残高(純資産総額)に依存して手数料を受け取る投資信託(運用会社)は決してプロとは呼べないでしょう。

投資信託のファンドマネージャーが本当に運用のプロであるならば、運用成果に対して手数料が発生すべきです。

 

真の運用のプロとは

投資によって事業を運営し、運用の「成果」に応じて報酬を得る(投資家から見て手数料を支払う)真に「運用のプロ」と呼ばれるものにヘッジファンドが挙げられます。

その特徴を解説していきます。

 

ファンドごとの独自の運用

ヘッジファンド最大の特徴はファンドごとの独自の運用にあります。

ヘッジファンドは、「ファンドマネージャ」と呼ばれる運用の責任者に投資の裁量があり、投資のプロであるその人の判断で、ファンドごとに独自の運用が行われます。

運用手法が突飛とは限りませんが、独自の基準や判断によって優良銘柄を選定し、ポートフォリオを構築します。

 

ファンドは一般に「私募」であり、証券会社などで取り扱われないという制約がありますが、これにより自由かつ臨機応変な運用が可能です。

無駄なルールや規則に縛られることなく、運用成果をどん欲に追求した運用手法が取れるのです。

 

ファンドマネージャの多くは外資系投資銀行などでキャリアを積み、独立してファンドを設立しています。金融業界の最前線を走る一流の投資が期待できるのが、ヘッジファンドです。

 

結果にコミットする成功報酬

そして、ヘッジファンドにおいて最も重要なのは、手数料体系が「成功報酬」であるという点です。

成功報酬とは「利益(リターン)」に応じて支払う手数料のことです。

 

つまり、ファンドの側も運用の成果を出せば出すほど(利益を上げれば上げた分だけ)、利益も大きくなります。これにより、結果にコミットした資産運用が実現するのです。

 

ヘッジファンドは、その運用の質もさることながら、システム(手数料体系)も投資信託とは全く異なっており、これこそが真の「運用のプロ」と呼べるでしょう。

一流の運用を体験・享受したい方は、ヘッジファンドでの運用をおすすめします。

 

 

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