ある程度の貯蓄が得られると、資産運用について考え始める人が増えてきます。

小額の時は気になりませんが、銀行口座に1,000万円、2,000万円という大金を預けておくのは何だかもったいない気がしませんか?

それはその通りです。銀行に預けていても資産はほとんど増えません。

 

ですが、いきなり運用しようと思ってもどうやって運用したらいいか分からないですよね。

そこで、今回は1,000万円を運用する代表的な3つの方法を比較していきます。メジャーな投資である「株」「不動産」「ヘッジファンド」にはそれぞれどんな特徴があるのでしょうか。順を追って比較していきましょう。

 

1,000万円を株で運用する

株式投資のメリット

株式投資のメリットは、その高い収益性にあります

株価が上がれば上がるだけ収益となりますので、利回り20%どころか、運が良ければ5倍10倍と大きく利益が出ることもあり得ます。1,000万円投資していたら、5,000万円や1億円という資産が一気に築けてしまう訳ですね。

 

株式投資のデメリット

一方、株には大きく減ってしまう可能性もあります。

業績悪化が発表されて一気に株価が20%下がってしまったなんていう話はよくあります。株を保有している企業がリコールを出してしまったら、粉飾決算をしていたことが明るみに出たら...

 

株価が下落する原因はいくらでも考えられます。

株価が半分になってしまうことも珍しくないですし、90%減ってしまった、上場廃止になってしまったなんていう話もあります。

株は投資対象としては大変魅力的なのですが、初心者の方が手を出すのは危険だというのが難点です。

 

1,000万円を不動産で運用する

不動産投資のメリット

不動産投資のメリットは現物を確認して投資ができるところです。

例えば株に投資しようと思っても実物がある訳ではありません。実態は会社になると思いますが、実際にその会社を訪問して業務を確認することは困難です。

 

一方、不動産投資では実際に物件がありますのでそれを購入する前に確認することができます。

立地はどうか、日当たりはどうか、周囲の状況はどうか、外観や内装は問題ないか。物件の目利き力があれば、ある程度安定した資産運用ができるようになるでしょう。

 

しかし、逆を言えば不動産業界に精通していない方は、迂闊に手を出さない方が賢明です。

不動産販売の営業マンに言いくるめられて、大して収益も出ない様な物件を押し付けられてしまうのがオチです。不動産投資に挑戦したい方は、1~2年しっかり勉強した上で取り組むようにしましょう。

 

不動産投資のデメリット

不動産投資で脱サラしたなんて話もよく聞きますし、儲かる投資として語られることも多いと思います。

 

しかし、実際にはそんなにおいしい投資ではありません。

不動産投資でよく言われる利回りは表面利回りであり、実際には物件の改修が必要になってしまったり、部屋が空室になってしまったりと様々なコスト・リスクを考慮した「実質利回り」を考えなければいけません。

 

近年は物件価格も上がっていますので、実質利回りは良くても4~5%くらいが関の山ではないでしょうか。不動産投資は手間がかかる割に大した収益性も見込めないのです。

 

では、なぜ不動産に投資する人は多いのでしょうか。

それはズバリ不動産を持っているということが「ステータス」になるからです。

投資対象として経済効果を考えると実質のところは大したことないのですが、不動産を持ちたいという気持ちが勝ってしまうのです。

もちろん、不動産を保有していること自体に価値を感じられる人は問題ないのですが、資産をしっかり運用して増やしていくことが目的の方は避けた方が賢明でしょう。

 

1,000万円をヘッジファンドで運用する

ヘッジファンドのメリット

ヘッジファンドはファンドに出資し資産を預けることで、自分の代わりに資産運用のプロに運用を任せることができます。

ヘッジファンドのファンドマネージャ(運用責任者)は資産運用のプロ中のプロです。外資系投資銀行や大手金融機関から独立したような金融業界のエリートに運用を依頼することができます。

 

  • 運用について勉強する時間が取れない
  • 運用初心者であまり自信がない

という方に適した方法です。

 

ヘッジファンドのデメリット

ヘッジファンドで運用する(出資する)ことのデメリットは資金の出し入れのハードルが高い点です。

 

まず、出資に際して「最低出資金額」が設けられています。金額はもちろんファンド毎に異なりますが、最低でも1,000万円程度は想定しておいた方がよいでしょう。

そのため、ある程度資産がある方にしか選べない方法でもあります。

 

また、出金(解約)にも制約がつくことが多いです。

ヘッジファンドは基本的に少数の方から出資を募っているので、ファンドの純資産を安定させるためにもある程度の期間、資金を固定する必要があります。

こちらもファンドによって異なりますが、数ヶ月〜1,2年に一度しか出金できないところもあるので、出資の際には自信の資産額と合わせて、余裕のある範囲内に留めておく必要があります。

 

まとめ

株、不動産、ヘッジファンドで運用するメリット・デメリットについて以下にまとめておきます。

メリット デメリット コメント
高い収益性が期待 リスクも大きく大損する可能性もある 高い専門性が必要で、初心者には難しい
不動産 現物を確認した上で投資が出来る 管理に手間がかかる割に利回りが低い 不動産を持ちたい人以外は避けた方が無難
ヘッジ
ファンド
初心者でもプロと変わらない運用ができる 資金の出し入れのハードルが高い 初心者やまとまった金額を運用したい方には最適

 

それぞれ一長一短ですが、大事なのは自身の目的や状況にあった運用方法を選択することです。

資産運用の方法は数多くあります。それぞれの特徴をきちんと理解し、自分自身に適した運用方法を選択しましょう。

 

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