今回は「2,000万円をどのように運用するか」というテーマについて考えていきたいと思います。

 

「2,000万円」という金額は、サラリーマンがコツコツと貯金して30代〜40代の内に到達することのできる現実的なラインだと思います。

社会人として年に100万円(月8~9万円)の貯金を続ければ20年で到達するので、40代の中盤には2,000万円の大台に乗ることができます。

 

そのままコツコツ貯蓄を続けてもよいですが、そこまでの資産を全く運用をせずに預貯金のみ管理するのは、一方で「機会損失」にもなります。

100万円を年5%で運用してもせいぜい年に5万円の利益にしかなりませんが、2,000万円を元手に運用すれば年100万円の利益にもなります。

具体的な運用方法について考えていきましょう。

 

2,000万円を"ほとんどリスクなく"運用したい

運用に興味はあるけれど、基本的には一切リスクを取りたくないという方に向けた運用方法から考えていきましょう。

低リスクな運用方法で一般的に思い付くのは、「定期預金」と「日本国債」でしょう。インフレまで考えると厳密にはリスクはありますが、今回は「元本保証」の観点からこの2つに絞って解説していきます。

 

定期預金

まず、定期預金から考えていきましょう。

メガバンクと呼ばれる銀行の金利は、UFJが0.001%、三井住友銀行が0.01%となっています。つまり2,000万円を元手に1年間運用しても、UFJであれば200円、三井住友であれば2,000円しか受け取ることができません。

ネット銀行は預金の利回りが良いと言われていますが、2019年最新の調べによれば、最も金利の高いイオン銀行で0.1%です。つまり、2,000万円を元手にしても年間に2万円しか増えません。

定期預金では運用と呼べるほどの利益を得ることはできません。

 

日本国債

次に日本国債を見てみましょう。

日本国債は2016年に政府が発表した「マイナス金利政策」により、現在、金利がマイナスになるという事態に陥っています。

日本国債の10年ものの利回りは、2019年現在でマイナス0.04%。元手2,000万円で日本国債を買うことで年に8,000円ずつ損をしていきます。

 

日銀がマイナス金利を導入した理由は、景気を刺激するため。民間の銀行が余剰資金を(国債購入という形で)日銀に預けないようにすることで、企業への融資や有価証券への投資に回すことを狙っています。

 

ですが、資産を増やしたい個人投資家から見ると、運用の選択肢が一つ減ってしまっただけです。資産を増やすどころか、損をしてしまう日本国債は、資産運用の選択肢としてはありえません。

 

米国債

最後に検討したいのは、アメリカ国債です。

米国債の10年ものの利回りは2.64%。つまり、2,000万円を元手に米国債で運用することで年に50万円以上の利益を得ることができます。年2%超の利回りはそこそこと言えます。

 

ただし、米国債での運用には重要なリスクが2つあります。

1つ目は「価格変動」のリスクです。

国債というのは、新規発行時の価格と償還時の価格が保証されている一方、途中で解約したくなった際には市場の価格で売買をする必要があります。

一般的に、金利が高くなると債券の価格が下がるという相関があるので、金利分の利益を得ようとしても、満期まで保有できなければ債券自体の価格が下がってしまい、利益が相殺されてしまうことがあります。

 

そしてもう1つのリスクが「為替リスク」です。

米国債は当然ドル建で保有することになるので、購入時からドルの価値が下がる(円高になる)と、日本円換算で利益を得るのは難しくなります。

 

アメリカ国債に限らず、外国債で運用する場合には、これらのリスクを考慮した上で、十分に注意してください。

 

2,000万円を"低リスクで年間5%"で運用したい

次に、2,000万円を元手に低リスクで年5%ほどで運用したい場合を考えてみましょう。

2,000万円を元手に年5%で10年間運用を続けると、資産は以下のように増えていきます。

経過
年数
初年度 1年後 2年後 3年後 5年後 7年後 10年後
資産 2,000万円 2,100万円 2,205万円 2,315万円 2,553万円 2,814万円 3,258万円

 

10年間運用を続けると約3,250万円(約1.6倍)にもなります。この程度の資産があれば、老後についても多少は安心が持てそうです。

さて、年5%の運用を安定的に実現する方法としては「ヘッジファンド」と「世界株インデックス投信」を以下のような割合で組み合わせる方法です。

  • 2,000万円 = 500万円(ヘッジファンド)+ 1,500万円(世界株インデックス投信)

この運用方法は、マイナーポーションであるヘッジファンドで年10%以上の利回りを狙いつつ、メジャーポーションである世界株インデックスで2~3%の利回りを底堅く運用を押さえていきます。

 

仮にヘッジファンドの利回りが12%、世界株インデックスの利回りが3% だとすると、このポートフォリオトータルでの利回りは5.25%となります。

それでは「ヘッジファンド」「世界株インデックス投信」について、それぞれ具体的な投資先について詳しく見ていきたいと思います。

 

ヘッジファンド

一口にヘッジファンドと言っても様々な種類がありますが、ここではミドルリスクでありながらそこそこ(年10%程度)のリターンが期待できるところを考えます。

 

ここでおすすめしたいのは、未公開株に投資することで、市況に影響されない運用を目指す「PEファンド」です。

数百万円程度からでも出資が可能なファンドとしては、トータス・パートナーズ(Tortoise Partners)などが挙げられます。j詳しくは以下のページで解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

 

世界株インデックス投信

世界株インデックス投信は、経済成長に合わせて、手堅く安定的に運用できるインデックス投信の1つです。

大きなリターンが期待できるわけではありませんが、長期で安定的にコツコツ(年2~3%程度)のパフォーマンスが期待できます。

 

インデックス投信にも様々なものがありますが、ここでは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」をおすすめします。

手数料が安く少額からでも投資しやすいこの投信については、以下のページで詳しくしているのでこちらも是非参考にしてみてください。

 

2,000万円を"年間10%でしっかり"運用したい

最後に、2,000万円を元手にもう少し大きなリターンを狙っていきたいという方に向けた運用方法を考えてみましょう。

2,000万円を元本に年間10%の利回りを10年間続けると資産の推移は以下の通りです。10年目で5,187万円と、複利の効果で大きく資産が膨れ上がっています。

経過
年数
初年度 1年後 2年後 3年後 5年後 7年後 10年後
資産 2,000万円 2,200万円 2,420万 2,662万円 3,221万円 3,897万円 5,187万円

 

年10%のパフォーマンスを目指すのであれば、以下の組み合わせでポートフォリオを組むのがおすすめです。

  • 2,000万円 = 1,000万円(ヘッジファンド)+ 1,000万円(ひふみ投信)

 

ヘッジファンドについては先述の通りですが、ひふみ投信は独立系の投資信託です。公募の投資信託ですが、特定のインデックスに依存するのでなく積極的なリターンを追求しています。

 

とはいえ、純資産もそれなりに多く、アクティブファンドほどではないので利回りとしては年5~8%ほどでしょう。

結果として、ヘッジファンドから年10~12%程度のリターンを得られれば、トータルで年10%程度で運用できることになります。

 

ひふみ投信については、以下の記事でも詳しく解説しているので興味のある方は是非参考にしてください。

 

まとめ

今回は、2,000万円を運用する際の考え方や、具体的な投資先について詳しく見てきました。

おすすめのプランをまとめると以下のようになります。

  • なるべくリスクなし:定期預金 or 外国債(ただし為替リスクあり)
  • 低リスクで年5%:500万円(ヘッジファンド)+ 1,500万円(世界株インデックス投信)
  • ほどほどリスクで年10%:1,000万円(ヘッジファンド)+ 1,000万円(ひふみ投信)

 

数パーセントの利回りの差で、将来的な資産は大きく変わってきます。慎重に考える必要はありますが、積極的な運用のプランを検討してみてはいかがでしょうか。

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