ソーシャルレンディングという投資があるのを皆さんご存知でしょうか。

 

ソーシャルレンディングを展開している会社はいくつもありますが、利回りを見ると5%~10%のように高い数字が期待されています。

 

この表面利回りにつられて資金を投入してしまう人が多いのですが、ソーシャルレンディングにはリスクがたくさんあります。

 

今回はソーシャルレンディングの7つのリスクについて解説していきます。

 

表面利回りにだまされるな!

ソーシャルレンディングってどんなもの?

ソーシャルレンディングとは結局どんなことをする投資なのでしょうか。

 

簡単に言えば、個人投資家が企業にお金を貸すのがソーシャルレンディングです。

 

お金を貸すわけですから、もちろん利息をつけてお金を貸し出します。それが表面利回りとしてかかれている5%-10%という高い数字なのです。

 

利回りを盲目に信じてはいけない

5%~10%という高い利回りの数字を見たら、良い投資に思えてきてしまいますよね?

 

ですが、よく考えてみて下さい。

 

企業側から見るとものすごく高い利息で借金をすることになるのです。

 

5%~10%という高い利息を払ってまで借金をして、本当にお金を返せるのでしょうか?

 

ソーシャルレンディングの7つのリスクについて解説していきます。

 

リスク①資金を途中で引き上げられない

ソーシャルレンディングは投資家が企業にお金を貸し出して、利息をつけて返してもらう仕組みです。

 

そのため、返済期限は12ヶ月といったようにあらかじめ決められており、途中で解約等はできません。

 

投資家にとってみると、何かあった時でも途中で資金を引き出すことはできないのです。

 

流動性が低い投資になるので、大金は預けないようにしましょう。

 

リスク②業者もまだまだ発展途上

ソーシャルレンディングというサービスはまだできて新しいです。

 

日本では2008年からサービスを提供する会社が出てきています。まだ10年ちょっとという感じですね。

 

そのため、事業者側もまだまだ未成熟です。

 

(出典:https://hedge.guide/feature/7-points-of-social-leding-from-investor.html)

 

悪意があったかどうかは分かりませんが、行政処分を受けた会社がこれだけあります。

 

登録取消しになっている会社まであります。ソーシャルレンディングの事業会社自体を信用していいかというとまだ時期尚早かもしれません。

 

リスク③お金を貸し出す会社の詳細が良く分からない

お金を貸すとしたら、借りる相手がどんな人かはチェックしておきたいですよね?

 

ですが、ソーシャルレンディングではそれができません。融資する先の企業詳細は、ルール上明かされないことになっているのです。

 

つまり、ソーシャルレンディングは誰だかよく分からない人にお金を貸すのと一緒です。

 

個人同士だったら間違いなくこんなことしないですよね?仮に貸す相手が会社であっても同じ事です。

 

何だかよく分からない会社にお金を貸すのは非常にリスクの高い行為だと言えます。

 

リスク④利回り設定が高すぎる

そもそもの利回り設定が高すぎるという問題があります。

 

ソーシャルレンディングは、企業の資金調達手段の一つです。資金調達手段には色々な方法があります。

 

  • 株式の発行
  • 社債の発行
  • 銀行からの融資
  • ソーシャルレンディングからの融資

 

このなかでソーシャルレンディングからの融資は利息が圧倒的に高いです。

 

例えば、社債の発行であれば1%ほどが普通ですし、銀行からの融資でも2%~3%ほどで借りることができるでしょう。

 

ソーシャルレンディングのような高い金利を払って、本当にその企業はやっていけるのでしょうか。

 

リスク⑤ソーシャルレンディングを選ぶ企業は危険

ソーシャルレンディングで資金調達をする企業は、なぜ利息の低い銀行からではなく、ソーシャルレンディングで資金調達するのでしょうか?

 

それは、銀行でお金を借りられないからです。

 

銀行からお金を借りるのは実は非常にハードルが高いです。きちんと会社が信用されないと貸してもらう事はできません。

 

銀行も預金者のお金をもとに融資しており、我々が預金しているお金というのは元本保証だからです。

 

銀行としては、企業に融資したお金が返ってこなかったなんてことは絶対に避けなければならないのです。

 

一方、ソーシャルレンディングでは元本割れもあるとして、個人投資家からお金を集めています。

 

融資のハードルが銀行に比べると大分低いのです。

 

つまり、ソーシャルレンディングでは、銀行からお金を借りられないような企業に融資することになります。本当にそんな企業にお金を貸し出して大丈夫でしょうか。

 

リスク⑥償還日までどうなるか分からない

ソーシャルレンディングでは、元本一括返済の形式が一般的です。

 

償還日に、投資したお金がまとまって返ってくるわけです。

 

裏を返せば、その日まで自分の融資したお金がどうなっているのかよく分かりません。

 

償還日になっていきなりお金は返せません。なんて言われても困ってしまいますよね。

 

実際に延滞している例もあるので注意して下さい。

 

リスク⑦資金を回収できないこともある

お金を貸しているわけですから、とうぜん回収できないこともあります。

 

例えば、ソーシャルレンディングの老舗「maneo」では、延滞発生のプロジェクトが多数出てきています。

 

(出典:https://www.maneo.jp/)

 

こちらも悪意の有無は分かりませんが、延滞が発生していることは事実です。

 

むしろ、常識的に考えたら全ての案件がきちんと返済される、なんてことの方がありえないでしょう。

 

全ての事業が上手くいくわけではないですから、お金が返ってこないプロジェクトが発生するのは十分予想できます。

 

まとめ

ソーシャルレンディングは表面利回りは高い数字が書いてありますが、目に見えないリスクはとても大きいです。

 

その割には5%~10%というリターンはむしろ少ないと言えるでしょう。

 

リスクとリターンが見合ってないというのが、ソーシャルレンディングに対する結論です。

 

表面利回りにつられて安易に投資しないように注意して下さい。

 

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