「日本人は投資が嫌い」

「日本人の金融リテラシーは低い」

 

こういった話を、皆様も聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

外国人と投資の話をしたことのない人でも、なんとなく日本人は「投資」というものが苦手なんだというイメージを持っている人は多いのではないかと思います。

参考:「日本人は投資が嫌い」は本当か? この国のいびつな資産運用の秘密

 

そして、日本人が投資嫌いであり投資後進国であるということは残念ながられっきとした事実なのです。

 

今日は、なぜ日本がそのような投資嫌いの状態になってしまったのかを詳しく解説しつつ、今後令和時代に生きる日本人としてどのように投資と付き合っていくべきなのかを解説していきます。

 

日本人は、本当に「投資が嫌い」なの?

 

まず、日本人の投資リテラシーがどうのこうのという話がなされる際に決まって引き合いに出されるグラフから見てみましょう。

 

もっとも代表的なのは上の図なのではないかと思います。

 

これは各国の資産が、どのようなかたちで保有されているかというものを表すデータです。

欧州、米国と比較し、日本人の保有資産における現預金の割合が非常に多いことが分かると思います。

 

この、資産の半分を現金で保有するというのは投資家の視点からすると異常な事態です。

ではなぜ現金で資産を保有することが異常なのでしょうか?

 

そもそも、資産というのは「増えるべき」もの

現預金で保有をしていても現在の日本では資産は全く増えませんが、そもそも資産というのは一定の割合で増えていくべきものなのです。

 

例えば、株式市場に預け入れた場合のリターンの平均は近年だと4~5%程度

これはあらゆる株式に何も考えず分散投資をした時に得られるリターンです。

 

また、全世界の株式へ均等に分散投資をしたとしても、ここ何十年間を平均でみると年に3%以上のリターンはあります。

 

日本にいると実感しにくいのかもしれませんが、全世界の経済というのは日々、成長しているのです。この継続的な拡大というのは、資本主義の本質でもあります。

 

そして、これはさらに突っ込んだ話になりますが、貯金によって資産を増やさないでいる間にも、全世界の物の価値というものはこの経済の成長によって上がっていきます。

つまり、10年前には100円で買えていたものが、今では120円を出さないと買えない、ということがどの国でも起こります。

日本でも自動販売機のジュースの値段を見て頂ければ分かるでしょう。物の値段は上がっていくのです。

 

つまり、投資をせずに現金をそのまま保有していると、上がって行く物の価値に対して「相対的に」損をしてしまうことになります。

 

このように、「投資をすれば当然資産は増える」「資産を増やさないと物価の上昇分損をする」という観点から、資産を現金で保有して運用しないというのは異常なことだと賢い投資家達は考えているのです。

 

なぜ日本人だけ投資リテラシーが低いの?

では、なぜ日本人だけ投資リテラシーが低いという事態になってしまったのでしょうか?

これには、歴史的な背景があります。

 

まず、団塊の世代の人達は、手厚い年金制度と終身雇用にともなう退職金により、自分で資産形成をする必要が全くなかったんです。

また投資といっても勤めている会社の株、つまり自社株を持つという程度のものでした。

そして高度経済成長にともなってどんな会社の株も上がっていましたから、適当に保有した株式でも価値がグングン上がっていったんですね。

 

次第に、投資というのは周りを出し抜いて儲けたいと考えている人がするもの、いやしいものという価値観が根付き始めました。

投資で資産を増やすと、「泡銭」という言い方で揶揄されることもありますが、これはこうした日本の価値観が影響しています。

 

一方、諸外国では歴史的に終身雇用という制度はありませんので、自分自身の資産は自分で管理し、人生の資産設計をたてないといけませんでした。

これにより、どの程度の資産をどのように運用していくのかということを当然のように個人が考える文化が根付いたのです。

 

アメリカで働いたことのある方は分かると思うのですが、仕事中に自分の投資をしている株を値動きを見るというのは非常によく見られる光景です。

それをしている人がいやしいなどと思う人はいませんし、もちろん投資で得た資金を「泡銭」だと見下す人もいません。

 

むしろ個人同士がランチタイムなどに投資に関する意見交換をするのは日常的な光景です。

 

このように、国のシステムによって、諸外国と日本とで、投資に関するリテラシーに大きく差が開いてしまったんですね。

 

では、今から私たちはどうすれば良いの?

どうすれば良いのかと言うと、結論としては、とにかく今日からでも投資をスタートすれば良いという話になります。

 

投資をするに当たってまず何から始めれば良いのか分からないという人もいますが、人間は失敗したり成功したりしながら学んでいくものなので、まずは自分で勉強してから適当に投資信託を買ったり個別株を買ってみたりすれば良いと思います。

 

少し無責任な言い方になりましたが、自分の資産が増えたり減ったりしているのを見れば、嫌でも詳細が気になり、結果的にさらに勉強をすることになると思います。

 

最初からしっかりと儲かる投資がしたい、という方は、以下に管理人のおすすめの投資先をまとめているので、こういったランキングを参考にするのも良いと思います。

 

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「投資嫌い」「投資素人」と呼ばれる多くの日本人と差をつけて、優れた運用を行っていきましょう。

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