ウェルスナビとTHEOとは

ロボアドバイザーを活用して資産運用をする人が増えてきていますが、その中でも人気なのが「ウェルスナビ」と「THEO(テオ)」です。

 

ウェルスナビ(WealthNavi)は、預かり資産も3,000億円を達成し(※2020年10月9日時点)、ロボアドバイザーサービスの中でも、トップクラスの人気(預かり資産)を誇ります。

一方で、THEO(テオ)は、初心者として注目を集めているロボアドバイザーサービスです。

 

ここでは人気の2つのロボアドバイザーについて、それぞれどんな人にオススメなのか徹底的に比較していきたいと思います。

 

【ウェルスナビ vs THEO(テオ)】比較3本勝負!

運用手法・手続きで比較

ウェルスナビの運用方針は「長期・積立・分散」です。

THEO(テオ)も「長期で分散投資をし、確実なリターンを得る」ということを重視しているため、一見するとどちらも同じような運用をしているかのように思えます。

 

しかし、その運用手法は大きく異なります。

ウェルスナビの運用手法は「ノーベル賞を受賞した理論」を参考にしており、より低リスクで高いリターンを得るよう工夫されています。かなり難しいですが、運用のアルゴリズムも公開されています『WealthNavi の資産運用アルゴリズム

出典:WealthNavi の資産運用アルゴリズム
https://www.wealthnavi.com/image/WealthNavi_WhitePaper.pdf

 

リターンとリスク許容度のバランスはそれぞれの状況に合わせて調整できるものの、より質の高い運用を追求していることが伺えます。

 

一方のTHEOは、運用手法は独自のもので、社内のエキスパートたちが日々に改善してます。

出典:THEO[テオ] by お金のデザイン | ロボアドバイザーで、おまかせ資産運用
https://theo.blue/

 

その内容については明らかにされていませんが、「地理的」「アセットクラス」の分散を重要視しており、様々な地域・種類・性質の資産に投資されます。

 

いずれのサービスも、診断によってリスク・リターンのバランスを設定し、それに沿って自動で運用が進んでいきますが、THEOに限っては、ポートフォリオのバランスを自分で設定することができます(ウェルスナビでは診断結果に基づく5つのレベルから選択されるのみです)。

 

いずれも長期での運用を前提としており、短期での局所的な利益を追求する人には向いていません。運用手法の違いが、どのような成果に結びつくかは「手数料」や「リターン」と合わせて確認しましょう。

 

  • 共通:長期での安定した投資(短期での利益には向いていない)
  • ウェルスナビ:ノーベル賞を受賞した理論(アルゴリズムは公開)。診断に基づいて5つのパターンに分類。
  • THEO:独自のアルゴリズム。診断もあるが、必要に応じてカスタマイズすることも可能。

 

最低金額・手数料で比較

ウェルスナビ、THEO(テオ)共に、手数料は同じです。

預かり金の1%のみ(3,000万円を超える部分については0.5%)、その他の手数料は一切不要という、とてもわかりやすいものになっています。

出典:長期割|ロボアドバイザーならWealthNavi(ウェルスナビ)
https://www.wealthnavi.com/fee/choukiwari

 

ただし、ウェルスナビの方は、ある程度の金額(200万円以上)を預けていると最大で0.90%にまで手数料が下がります。年0.1%というわずかな差にも見えますが、長い期間、大きな金額を運用すると無視できない差に繋がります。

200万円以上を運用する予定のある人は、注意するようにしましょう。

 

積立の金額も月々1万円という少額で同じですが、最低金額の設定に差があります。

THEOが1万円の積立からスタートできるのに対し、ウェルスナビは10万円の元手をはじめに用意する必要があります。

一度に支払う金額で考えると差がありますが、実はTHEOは預け資産が10万円以下になるように出金できないという(自動で口座解約になってしまう)制約があります。

10万円以上を運用しなければいけないと考えると、ほとんど同じ条件と捉えることもできます。

 

  • 共通:預かり資産の1%(3,000万円を超える部分は0.5%)、その他は一切不要。月1万円から積立投資。
  • ウェルスナビ:200万円以上を預ける場合、手数料が下がる。始めるには10万円が必要
  • THEO:1万円からスタートできる。

 

リターンで比較

ウェルスナビで運用した場合、過去25年のシミュレーションでは年利+6%利回りが出ているようです。一方で、THEOのリターンは年平均+4.8%です。

 

単年で見ると1.2%とわずかな差ですが、きちんと複利で長期運用すると、

  • ウェルスナビ:10年で+79%、20年で+221%、30年で+474%(5.7倍)
  • THEO(テオ):10年で+60%、20年で+155%、30年で+308%(4.1倍)

と大きな差に繋がります。

 

いずれのリターンも過去のシミュレーションによるもので、将来のリターンを確約するものではありません。ですが、このリターンの差を無視するかどうかは重要な問題でしょう。

 

結局どっちがオススメなのか?

ここまでのウェルスナビとTHEO(テオ)の比較をまとめると以下のようになります。

強み(メリット) 弱み(デメリット)
ウェルスナビ 独自の運用で高利回り
高額なら低コスト
カスタマイズ不可
10万円の元手が必要
THEO 1万円からスタートできる
カスタマイズが可能
アルゴリズムは不明
低リスクだが利回り小

これらのメリット・デメリットから、それぞれどんな人に適しているかを考えてみましょう。

 

ウェルスナビに適している人

  • 理論を重視し、より大きなリターンを確実に欲しい人
  • 数十万円〜数百万円といった高額を運用したい人

▼ウェルスナビの公式ページはこちら▼

 

THEOに適している人

  • 理論だけにとらわれず自分だけの運用がしたい人
  • 少額(1万円)からコツコツスタートしたい人

 

いずれのサービスも、お手軽・低コストで運用できるものです。

「長期間」で「コツコツ」と運用したいという人に、ロボアドバイザーサービスはおすすめできます。資金に余裕がある人は、お試しで両方をスタートしてみても良いかもしれません。

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