ウォーレンバフェットにジョージソロス。

どちらも世界に名をとどろかす大富豪です。

 

今回はそんな彼らに学ぶ、「投資で絶対にやってはいけない7つのこと」を紹介します。

 

大罪①次にマーケットがどう動くかを予測しなければならない

皆さんが一番よく勘違いしているのはこれかと思います。

著名な投資家も未来を予測している訳ではありません。

 

非常に成功している投資家であっても未来を予測する力は我々一般人と何ら変わらないのです。

 

1987年10月、ジョージソロスはファイナンシャル・タイムズのインタビューを受けました。

そこで、彼はアメリカ株の強気相場は継続し、暴落は日本株で起きる旨の発言をしました。

 

しかし、1週間後、暴落は日本株ではなくアメリカ株市場で発生しました。

ジョージソロスのクウォンタム・ファンドは3億5,000万ドルの損失を出し、その年の利益を全て失ってしまいました。

 

「私の金銭面の成功は、私の将来の出来事を予想する能力とは際立って対照的だ」

ソロス自身の残した言葉です。

 

バフェットも市場予測については次のような言葉を残しています。

「予想は予想屋についてたくさん教えてくれるが、未来については何も教えてくれない」

 

つまり、ソロスもバフェットもマーケットの予測というのは何ら意味を持たないことを認めています。

 

市場の予想というのは投資信託の売り込みのための道具に過ぎないのです。

 

大罪②自分では市場を予測できないが、どこかに誰か予想できる人がいるはずだ―彼を見つければいいだけだ

一般の人々は市場を予測できる人がいると考えているし、そういった人達に自分の資産を預ければ利益を得られると考えている。

 

もし、あなたが本当に未来を予知することが出来たなら世界に向けてそれを発信するのか?自分一人でこっそり稼ぐのか?

 

エレイン・ガザリオは無名の数字オタクでしたが、1987年10月12日に「株式市場の崩壊がすぐそこに迫っている。」と予言しました。

 

その1週間後にブラック・マンデーを迎え市場は大暴落しました。彼女は突如としてマスコミのセレブになり、その後数年のその地位を利用して多額の利益を上げました。

 

彼女の投資信託に流入した資金は1年足らずの間に7億ドルに達しました。信託報酬は1%でしたので700万ドルの収入です。

 

残念ながら運用成績は振るわず、設定来のファンドの収益は、S&P500の5.8%に対して4.7%でした。

 

金融マスコミで有名になって17年間、彼女は運用成績が振るわないにもかかわらずその地位を守り続けたのです。

 

たった一度の予言を成功させ、彼女自身は多額の利益を上げましたが投資家はそうはならなかったのです。

 

本当の投資家は自分の手法をメディアでおおっぴらに詳細に語ったりしません。

バフェットやソロスといった本物の投資家が自分が何をしているか、市場についてどう思っているかをめったに語らない理由はここにあります。

 

大罪③インサイダー情報こそが大金を稼ぐ道だ

ウォーレン・バフェットは世界で一番資産を持っている投資家です。

しかし、彼の投資アイディアの源はたいていタダで入手できる企業のアニュアルレポートです。

 

ジョージ・ソロスは1992年に100億ドルものショート・ポジションを英ポンドに仕掛け「イングランド銀行を破綻させた男」と呼ばれるようになりました。

 

しかし、彼はひとりでイングランド銀行に立ち向かった訳ではありません。

 

英ポンド崩壊の兆しは多くの人が予想できるものだったので、数百人あるいは数千人のトレーダーたちがポンド急落で儲けました。

200億ドルもの多額の利益を得たのがソロスだっただけです。

 

今日、バフェットとソロスは超有名人となっています。

しかし、彼らも投資を始めたころは何物でもなく誰からも歓迎されていませんでした。

 

さらに、バフェットもソロスも誰にも知られていなかった頃の投資リターンの方が今よりも高かったのです。

何らかの形でインサイダー情報をもらっているとしたら、それはいい結果に結びついていないという事になります。

 

バフェットは次のように述べています。

「インサイダー情報と100万ドルの両方を持っていたとしても、1年以内に破産することだってある」

 

大罪④分散投資

ウォーレン・バフェットの素晴らしい運用成績は特定の半ダースの優れた企業からもたらされています。

 

彼はそれらの企業だけに大金をつぎ込んでいます。

 

ジョージ・ソロスによると大事なのは市場の事を分かっているかどうかではない。大事なのは正しい取引を行った時にどれだけ儲けるか、そして間違った取引を行った時にどれだけ損をするかだ。

 

ソロスの成功の要因はバフェットと同じです。一握りのポジションによる収益が、それ以外の投資対象からくる損失をカバーして余りあるのです。

 

分散投資はこれとは正反対です。

 

たくさんの銘柄を少しずつ保有するので、中の一つが素晴らしい収益を上げたとしても全体の価値はほんの少ししか変わりません。

 

大きく成功した全ての投資家は分散投資を否定しています。

 

大罪⑤大きなリターンを得るためには、大きなリスクを取る覚悟が必要

起業家達と同様に、成功している投資家たちは非常にリスク回避的であり、リスクを避け損失を抑えるためには何でもする。

 

こんな逸話があります。

ある経営セミナーで多数の学者「起業家マインド」についての論文を発表した時のことです。

 

学者たちは様々な見解を持っていましたが、たった一つ意見が一致する点がありました。

それは、起業家たちはリスク許容度が高い、つまり、リスクを取るのが大好きだという事です。

 

セミナーの終了時に一人の起業家が立ち上がり、今日聞いた話には仰天したと発言しました。

 

彼は、起業家としてリスクを避けるためには何でもする、また多くの成功した起業家を知っているが、彼らほどリスク嫌いな人々を見つけるのは難しいだろうと話しました。

 

成功している企業かはリスク回避的であり、成功している投資家もしかりです。

リスクを避けるのは資産を成長させる上での基本です。

 

神話に反して、あなたが大きなリスクを取れば大きなリターンを得るよりも大きな損失を出して終わる可能性の方が高いでしょう。

 

だから、成功している投資家は、収益を追いかけるよりも損失を避ける事により注意を払うのです。

 

大罪⑥どこかで誰かが、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、システム取引、ギャンの三角形、星占い、何かそんなものを使った、とても難解で複雑な手法を開発していて、それさえあれば収益が保証される

これは、未来を予測できる魔法使いがいると考えるのと同じ信仰です。

 

魔法のシステムを入手できれば、魔法使いの言った通りに儲けられるという訳です。

この大罪が広く蔓延していることを示す例として、商品先物取引システムを売って稼ぐ人がいることが挙げられます。

 

「誰もが公式を求めている」とウォーレン・バフェットも自分について書かれた本のインタビューで述べています。

人々は公式を求め、それをコンピュータに打ち込み、資産が減っていくのを呆然と見守ることになります。

 

大罪⑦将来何が起こるのかわかっていると信じている。そして、市場は自分が正しかったことを証明してくれる。

これは投資マニアによく見られる大罪です。

アーヴィング・フィッシャーが1929年の大恐慌の1週間前に「株価は新しい高台に達した。現在の水準を下回る事は永遠にないだろう」と宣言した時、誰もが同意しました。

 

1970年代に金価格が暴落した時は、ハイパーインフレは避けられないと考えるのが普通でした。

 

ヤフー、アマゾン、イーベイ、そして何百ものドットコム爆弾は、ほとんど毎日上昇し続けました。

1990年のウォール街では「利益なんて関係ない」という言葉がまかり通っていました。

 

大罪⑦にハマっている投資家は、もう将来何が起きるのかわかっていると考えていますが、これは大きな間違いです。

だから、結局全ての財産を失ってしまうのです。

 

まとめ

世の中には投資の専門家には2種類います。

「投資で収益をあげることの専門家」

「投資商品を売ることの専門家」

 

銀行や証券会社は「売る」ことの専門家です。

今回ご紹介した大罪に踊らされないよう気を付けて下さい。

 

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