このサイトでは色々な投資信託やヘッジファンドといった投資ファンドについて詳しく分析、解説をしています。

 

ひと言に「投資ファンド」といっても色々な種類があり、大手の証券会社が押し出しているようなテーマ型投信やインデックスファンド、またひふみ投信やさわかみ投信セゾン投信といった独立系の投資信託、そしてバークシャーハサウェイといった大手ヘッジファンド(今は上場企業)から新進気鋭のヘッジファンドまで多岐に渡ります。

 

そんな中、先日、“セゾン投信“と“トータスパートナーズ”で投資先を迷っているという相談があったので、今回は独立系投信の代表格であるセゾンと、新手のヘッジファンドとして名が売れてきているトータスパートナーズについて比較をしてみたいと思います。

 

トラックレコードの比較

トラックレコードというのは、運用実績のことです。

 

まず多くの人が気になるのはこの実績の部分ではないかと思うので、両者について公開されているデータを元に比較してみましょう。

 

セゾン投信の実績

まずはセゾン投信から。

 

 

直近10年間のレコードになるのですが、上の青色がセゾン投信の推移です。赤色は、その間のTOPIXの推移になります。

ちなみにセゾン投信の中で最も代表的な(且つおすすめの)、セゾン資産形成の達人ファンドを選んでいます。

 

TOPIXを大きく上回る運用に見えますが、この数字は手数料控除前なので、実際の投資家のリターンはもう少し低くなります。とは言え、ファンドとしては非常に良い成績だと思います。

 

特徴としてはマーケットとの相関が非常に強いということです。

市場の動きに連動しつつ、しかし少しだけ市場よりも良い値動きをしています。

 

詳しく分析をすると、特に市場が上がる時に、セゾンは良い動きをしていることが分かります。市場が強い時は、市場よりもよく上がるということです。

一方、下げ局面では市場と同じかそれよりも少し大きく下げています。

 

ここ10年間は、総じて日系の株式マーケットは上げだったので、結果的に良い成績におさまったという結論です。

いずれにしても上げ局面で市場より上げるというのはファンドとして良いことなのでトラックレコードは充分でしょう。

 

トータスパートナーズの実績

一方、ヘッジファンドのトータスパートナーズはファンドとして立ち上がって間も無いためトラックレコードがないようです。

また、一般的な話として私募のファンドというのは利回りを開示することはないので情報を探し出すこと自体がかなり難しいという側面もあります。

 

一応、このような場合に手がかりになるのはファンドマネージャーのそれまでの運用実績なのですが、トータスパートナーズのファンドマネージャーはある程度名の知れた人物であり、これまでの運用ファンドの利回りとしては平均で10%程度の利回りということです。

 

(他サイトより抜粋)

 

マーケットが強かったということもあると思いますが、ヘッジファンドのマネージャーとしては、好成績だと思います。

 

トラックレコードをどう読み解くべきか

さて、まずはトラックレコードを並べましたが、これをどうみるべきかというのは非常に重要です。

これまでの成績が良い方が良いように思いますが、「これから投資をする」となった場合にはそうもいきません。

というのも、投資家としてもっとも大きくリターンをあげるためには、すでに充分成果をあげた先よりもこれから成果をあげるであろう先へ投資をしていくべきだからです。

 

ひふみ投信がその一例ですが、ひふみ投信のトラックレコードはこのように直近10年で素晴らしい成績となっています。

 

 

しかし注意しないといけないのは、2018年の時点で投資をした人はいま大損をしているということです。

2009年から2018年までのトラックレコードに魅せられて後乗りで投資をし始めた人達は、それまでのひふみ投信の動きを期待したのだと思いますが、金融商品の値動きというのはそう単純なものではありません。

 

一方、まだまだひふみ投信の知名度がなく、ただの新進気鋭の怪しい意独立系ファンドだった2009年頃に思い切って投資をした人はどうでしょうか。

 

昨年の暴落を考慮してみても、資産は莫大に増えています。「有力なファンドに初期から投資する」というのは、それだけ勇気がいりますがリターンも大きいものなのです。

 

セゾン投信とトータスパートナーズのような歴史の違うファンドを考える際、ここは非常に重要なポイントになります。

これまでの実績がないということは、不安な材料のように感じますが、これから資産を増やしていこうと考える人にとっては魅力的な要素でもあるのです。

 

ちなみに、このように有名になる前に投資をしておくことで最大リターンが得られるというのは何もファンドに限った話ではなく、あらゆる生株や不動産や投機的商品にも言えることです。

 

仮想通貨といった非常に動きの不安定なものでさえ、誰も知らない時に投資をしていた人は莫大な利益を得、名がしれてから投資をした人が大損をこうむるという典型的な結果を辿りました。

 

今回のような比較においても、まだ名が知れていない、怪しいと思われているトータスパートナーズは、大きく利益を得ようと思う場合の投資先としてそれなりに魅力があると思っておいてよいでしょう。

 

投資先の比較

次に、投資先を比較してみましょう。

 

セゾン投信の投資先

セゾン投信は、かなり幅広く様々な世界に向けて投資を行っています。組み入れ銘柄は、こちら。

 

よくも悪くも、分散投資がなされているということです。

ここまでの分散投資を行うと、市場との相関性が強くなって当然です。

セゾン投信というのは良い意味でも悪い意味でも、世界の株式市場が強くなれば成長し、そうでなければ後退するというような一般的なマーケット水準の動きをしていくだろうと予想されます。

 

 

トータスパートナーズの投資先

一方、トータスパートナーズの投資先は国内の未公開株となっています。

未公開株とは、上場していない企業の株のことです。

 

生株を、現在保有している株主との交渉の上で購入し、未上場企業を経営していくというのがトータスパートナーズの投資戦略です。

 

こちらは、良くも悪くもマーケットの動きとは相関性が低くなるだろうと思われます。

なぜかと言うと上場企業の株価がどのように変動しようと、未上場の企業への影響が限定的であるからです。

 

むしろ利回りを上げる上で大切なのは、いかに良い会社の株を安値で仕入れるか、そしてそれをバリューアップさせていくかというファンド自体の選定眼や経営能力の方です。

 

つまり、投資先としてトータスパートナーズをみた場合には、ただ市場に連動する投機的なものに投資すると言うよりも、トータスパートナーズの展開するビジネスに投資をするという意味合いが強くなるのです。

 

投資先として未上場企業選んでいること自体は非常に面白く、これから日本は少子高齢化により有力な未上場株が溢れ返りますので未上場株の市場は間違いなく盛り上がります。

あとは、トータスパートナーズがどれだけ良い会社を選べるか、経営していけるかという手腕の方に期待がかかります。

 

まとめ

今回、セゾン投信とトータスパートナーズを比較するにあたり最も重要なトラックレコードと投資先の話をしました。

実はファンドというものを比較する上ではこれ以外にも様々な要素を検討する必要があるのですが、まずは大まかに、それぞれにどのような強みがあるかを知っておいてもらうことが良いと思い、論点をしぼりました。

 

それぞれのファンドに興味がある方は、以下のリンクより詳しい情報をみてもらえればと思います。

【セゾンで資産形成】ファンド・オブ・ファンズへの分散投資でリスクマネジメントとする

【注目ファンド考察】トータスパートナーズがおすすめな3つのポイント

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