毎年、年末になると話題になるのが「宝くじ」です。
今年2018年の年末ジャンボ宝くじでは、一等前後賞でなんと10億円。年末ジャンボミニでも一等が3,000万円、前後賞込みで5,000万円。さらに、年末ジャンボプチでも一等は1,000万円です。
年末ジャンボの10億円とは言わないまでも、1,000万円以上の当選となると、合計で1,500人以上にもなります。
高額当選は夢のような話で、期待に胸が膨らみますが、1,000万円を超えるような大金を入手してしまった場合、その使い方を間違えると反対に不幸になってしまうようなことも少なくないと聞きます。
急な収入で身を滅ぼさないために、高額当選者には『その日から読む本』という特別な冊子が配られるという話もあります。
それほどまでにお金の使い方は重要です。ここでは、賢いお金の使い方を考えていきましょう。
主な使い道は「貯蓄・不動産・贅沢」
「宝くじが当たったら何に使う?」という質問に対して、様々なアンケート結果を見ると、多くの人が以下のように回答しています。
- 貯蓄、ローンの返済
- 不動産(タワーマンションや豪邸)
- 豪遊(世界一周旅行や高級車など)
- 投資(マンション経営、株主優待)
- 事業を始める(会社を作る)
- 家族に分ける、寄付
など...
最も多かった答えが「貯蓄」だったあたりに、「やはり日本人だな」という感覚を覚えます。老後に備えてしっかりと蓄えを増やそうと考える人が多いようです。
その次が「タワーマンション」や「大豪邸を建てる」といったもので、これは特に3億円や5億円といった超高額当選を夢見る人の意見として多い結果となりました。
例えば、「3億円当たったら1億円で高級マンションを買いたい」などと考える人や「別荘を建てる」「都内の一等地に庭付き一戸建て」などと考える人が多いようです。
せっかく宝クジが当たったのですから、「今までできなかったような遊びをしたい」という考えにも納得できます。
世界一周旅行をしたり、今まで手が出なかったような高級車を買いたいと思う人もいるでしょうし、趣味に費やす人もいるでしょう。中には美容整形に費やしたいという人もいました。
そして多くの人が考えているのが「投資・資産運用」のようです。不動産を手に入れて、家賃収入=不労所得を手に入れたいと考える人や、株でさらに資産を膨らませられればと考える人は少なくありません。
どのプランも夢に溢れていますが、正直言って日本人の金融リテラシーの低さが垣間見えるレベルの低い考えだと言わざるを得ません。
全ての人のプランが悪いとは言いませんが、これではせっかく宝くじに当たっても「ちょっと贅沢して終わり」となってしまう人がほとんどでしょう(だからこそ専用の冊子があるのだとも思いますが...)
宝くじが当たったときに備えて、どんなことを考えておく必要があるのかを事前に整理しておきましょう。ただ闇雲にやり合いことや欲求を並べていても決して幸せにはなれません。
高額当選した人が考えた方がよいこと
1,000万円や1億円というようなまとまった資金を手に入れた人がまず考えるのが、「あれがしたい」「これが欲しい」といった欲望でしょう。
ですが、せっかくの資金を"消費(贅沢)"に使っていてはチャンスを逃してしまいます。
かといって、闇雲に投資に手を出しても失敗して損をする未来が目に見えています。
例えば、「不動産を買って家賃収入=不労所得で優雅な生活」などと考える人は少なくありませんが、マンション経営は果たして本当にそんな簡単なことなのでしょうか?
立地や間取り、家賃設定などから入居率を計算し、ローンを組んで、中長期で安定して収入が入る形を計算することは並大抵ではありません。
「資金を元手にずっと夢だった事業を始めたい!」と考える人もいるようです。
「事業」などと大げさではなくても、「自分の小さなお店を持ちたい」「パン屋をやりたい」「カフェを開きたい」などと考えている人も多いようですが、ビジネスで成功するのも決して簡単ではありません。
元々事業計画があり、資金的なハードルが宝くじによってたまたまクリアできた場合などは例外ですが、生半可な気持ちで手を出せば、苦しい未来は目に見えています。
安易に銀行から借り入れ(=借金)などをしてしまわないようにしましょう。
1億円以上の超高額当選者が考えるべきこと
億単位の当選金を手にいれた人が考えるのは「これで人生が変わるかも」「働くのをやめてしまおうか」といった考えです。
確かに大きなチャンスではありますが、上手く使わなければ人生は簡単に変わりません。
まずはじめに、本気でその資金を元手に人生を変えたいと考えた場合、計画性のない浪費は控えるべきでしょう。
1億円も手にした人が、数百万円の贅沢(車や旅行など)をしても構わないとは思いますが、"調子に乗って"別荘などを持つと、別の意味で人生が変わってしまいます。
そもそも資産運用を考えたときに、元手となる資金の大きさは重要です。
1億円を全て運用に回すのか、半分使ってしまって5,000万円なのか、で運用の計画は大きく変わってきます。
仮に、1億円を運用する場合、年10%の利回りで運用できれば、年間1,000万円の収入になります。税金(=20%)を差し引いたとしても800万円の収入になるので、月に50万円使ってもまだ資産は増える計算です。
これが半分の5,000万円の運用になってしまうと、成果は大きく変わってしまいます。資産運用を始める前に、いくら使って、どんなキャッシュフローを目指すのかをよく考えましょう。その上で消費する金額を考えた方が懸命です。
いきなり、素人が大きな資金を運用するのは大変です。先述の通り、闇雲に不動産などに手を出すのは危険ですし、株や債券などでの運用にも知識が必要です。
そういった人は、プロの力を活用するのがオススメです。資産全体の運用をサポートする存在としては「プライベートバンカー(PB)」などが考えられます。
プライベートバンカーとは、資産運用のサポートをしてくれるサービスです。一般人が活用することはほとんどないと思いますが、運用のためのポートフォリオの整備から、運用商品の提案まで何から何までをサポートしてくれます。せっかくの資金を活かしてコストをかけてでも活用していく価値はあります。
あるいは、運用の部分のみを「ヘッジファンド」のような投資の専門家に資産を任せるのも一つの手段です。ヘッジファンドであれば、年5~10%近い利回りを出すファンドも少なくありません。そう言ったファンドに数千万円預けることができれば、十分な収益が期待できます。
こちらも、数千万円の資産がなければ出資できるものではないのでなかなか馴染みがないかもしれませんが、せっかくの機会に調べてみるのもオススメです。
1,000万円以上の高額当選者が考えるべきこと
1,000万円という金額は大金ですが、人生レベルで見ると決して大きな金額ではありません。40~50歳の人と仮定して、残りの人生が40年だとすると、1年あたり25万円、1ヶ月2万円強です。
ローンの返済などに充てるのも良いでしょうし、個人的には少しの贅沢(旅行や嗜好品など)に費やして、生活を少し贅沢にする程度に留めて、大きな変化に踏み出さない方が懸命だと思います。
とはいえ、なかなか手にすることのない大金ですし、"上手く活用すれば"チャンスにもなりえるのは確かです。仮に半分の500万円を年5%で運用すると、中長期的には大きな資産を築くことができます。
複利でコツコツと運用することが前提にはなりますが、500万円を年5%で10年運用すると1.628倍の814万円に、30年で4.332倍の2,161万円になります。2,000万円を築くことができれば、老後資金の足しにもなります。
長い時間をかけてしっかり計画を立てることで、贅沢をすれば消えてしまった500万円が、人生を支える2,000万円になりえるのです。
さいごに
宝くじには夢がありますし、人生を変えられるかもしれない大きなチャンスです。ですが、きちんと考えなければ簡単にマイナスにも転がってしまう可能性があります。
せっかくの機会を活かし、資産の活用やお金との付き合い方についてきちんと考えてみることをオススメします。
特に、高額当選と言われる「1,000万円」を超えるような金額を当選した方には、1,000万円以上のまとまった資金がなければ投資できないようなヘッジファンドでの運用をおすすめします。
ヘッジファンドは、まとまった資金を出資できる、限られた富裕層向けのサービスですが、宝くじ当選というチャンスを活かせば手が届くものになります。
以下のページでおすすめファンドも紹介しているので、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。