目次
三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンドとは
「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」をご存知でしょうか?
このやたらと長い名称の投資信託が、様々なサイトのランキングで上位に位置し、今注目を集めています。
参考:【2018年版】人気のファンドはどれ?投資家注目の20の投資信託を、ランキング形式でご紹介!|
Founder https://found-er.com/column/investment/5322/
その他の人気ファンドTOP5に関連するページはこちら:
数ある投資信託のなかでも上位に来るこの「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」はなぜ人気なのか、解説していきたいと思います。
基本情報
- 商品名:三井住友・DC・つみたてNISA・日本株インデックスファンド
- 商品分類:追加型投信/国内/株式/インデックス型
- 投資対象地域:日本
- 投資対象資産:投資信託証券、株式一般
- 分配方針:年1回
- 投資形態:ファミリーファンド
- 対象インデックス:TOPIX
- 信託設定日:2011年12月9日
- 信託金の限度額: 1,000億円
- 購入時手数料:なし
- 信託財産留保額:なし
- 運用管理費用(信託報酬):年0.1728%(税抜0.16%)
- 委託会社:三井住友アセットマネジメント株式会社
参考:三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 投資信託説明書(交付目論見書)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp
三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンドの特徴
「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」はTOPIXに連動するように運用されるインデックス型の投資信託です。
TOPIXとは「東証市場第一部に上場している、株式全銘柄を対象とした株式指数」のことです。つまり、同ファンドは、東証一部全体の平均とほぼ同じような値動きをする(ように運用される)投資信託ということになります。
実際にここまでの値動きを見比べてみましょう。
出典:三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 投資信託説明書(交付目論見書)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp
上のチャートが「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド(※7年分)」、下のチャートが「日経平均株価(※5年分)」ですが、同一期間の値動きを比較すると、ほとんど全く同じ値動きをしていることがわかります。
組み入れ銘柄(ポートフォリオ)を見ても、「トヨタ」「三菱UFJ」「ソニー」「ソフトバンク」「日本電信電話(:NTT)」などと、日本経済を支える大企業が名を連ねます。
出典:三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド マンスリーレポート
http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/7931211C_m.pdf
レポート1つとっても、TOPIXにきちんと連動するインデックスファンドであることがわかります。
三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンドが人気の理由
TOPIXに連動するインデックスファンドは様々ありますが、その中でも「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」がランキングで上位に位置する理由は何なのでしょうか。
様々な要因が考えられますが、大きなポイントは「手数料」と「ネーミング」にあると考えられます。
人気の理由①:手数料が格安
「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」が人気の理由は何と言ってもその手数料の安さです。
一般的に、インデックスファンドの手数料は、アクティブファンドと比較すると安いと言われていますが、それでも年0.5~1.0%程度の運用管理費用(信託報酬)が必要になります。
一方、同ファンドの運用管理費用(信託報酬)は、わずか年0.1728%(税抜0.16%)です。
この圧倒的な低コストこそが、多くの投資家の人気を集めるポイントでもあります。
人気の理由②:ネーミングが秀逸!?
そして、もう一つ注目すべきポイントが「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」というこの投資信託のネーミングにあります。
何度見ても「長いな...」と思ってしまうこの名称ですが、ここには投資家の注目を集めるようなキーワードが多分に含まれています。
- 三井住友(:委託会社の「三井住友アセットマネジメント株式会社」)
- DC(:確定拠出年金)
- つみたてNISA
- 日本株
- インデックスファンド
という用語は、いずれも、特に投資初心者に"刺さる"魅力的なキーワードばかりです。
「これから投資を始めたい」と考えるビギナー投資家が、これらのキーワードを含めて投資信託の銘柄を探し・選ぶことは容易に想像できます。
もちろん投資信託の名称には、そのファンドの中身を表すキーワードが様々盛り込まれるのはよくあることですが、このファンドはそれが顕著です。
そもそも理由①で挙げた「低コスト」も、初心者に最もアピールできる訴求ポイントの1つです。投資信託選びの基準で「まずはコストの低い銘柄を選ぶべき〜」という論調は根強いものがあります。
※それが本当に正しい判断基準なのかは甚だ疑問です。手数料に振り回された銘柄選びに潜む問題点については『初心者は要注意!投資信託選びで失敗しがちな4つのポイント』で詳しく解説しています。
この人気キーワード盛り盛りのネーミングこそが、同ファンドが投資家の注目を集め、ランキング上位に食い込む要因でしょう。
まとめ
「三井住友•DCつみたてNISA•日本株インデックスファンド」は決して悪いファンドではありませんが、ここまでにあるように、特筆すべきポイントも無いというのが個人的な心象です。
数ある投資信託の中で、ここまで評価を受けるのは、ネーミングも含めたマーケティングの成果とも考えられます。
投資家へのアピールに注力し、中身が伴っていないファンドは少なくありません。いわゆる「テーマ型」と言われるファンドの多くに同様の課題が見て取れます。
投資信託選びの際には、見かけに惑わされることなく、しっかりと中身に目を向けるようにしましょう。