証券会社選びは超重要

投資する人が増えてきており、投資に関する記事や投稿が増えてきています。

投資に関して"選ぶ・考える"というと、「どんな銘柄を買おう」「この投資信託は上がるかな?」などと個別の銘柄に注目が集まりがちですが、それ以前に重要なポイントに証券会社選びがあります。

 

昔ながらの店舗型の証券会社に加えて、最近ではネット証券が主流になっています。

 

一見すると、店舗型証券は、店頭(窓口)でのサポートに強みがあるようにも見えますが、実は、証券会社でおすすめ(=営業)される銘柄に踊らされると痛い目をみることがあります。

 

手数料も高く、窓口に旨味もない店舗型証券会社はもはやオススメできるポイントがありません。

銀行にある程度の預金があると、そこから営業されて投資を勧められることがあるかと思いますが、安易に営業の口車に乗せられないよう注意してください。

 

投資をする際には、ネット証券を活用した方が、様々なメリットがあります。

店舗型と比較して手数料が安く、また店舗に行く手間もかからないのが人気の理由ですが、そのネット証券も最近は数が増えてきており、どの証券会社を選んで良いのか悩ましい状態です。

証券会社によって、手数料や取扱銘柄、できること/できないことなど、様々なポイントが異なります。

 

自身の運用に合った証券会社をきちんと選ぶことは、投資の成果に直結します。

今回は証券会社選びのポイントと、数あるネット証券の中から人気の証券会社トップ3を紹介したいと思います。

 

証券会社を選ぶ3つのポイント

証券会社を選ぶポイントは様々ですが、ここでは

  • 手数料
  • 取扱商品
  • 取引ツール(できること/できないこと)・サービス

の3つにポイントを絞りたいと思います。

まずは重要なポイントを押さえて、基本を理解しましょう。

 

手数料で選ぶ

証券会社選びのポイントで最重要なのは、やはり手数料です。

証券会社の手数料は、一般に約定(取引)金額ごとに設定されています。

  • 約定金額:~10万円 → 手数料:xx円
  • 約定金額:~50万円 → 手数料:yy円
  • 約定金額:~100万円 → 手数料:zzz円

などと設定されていることが多く、少額の取引で他の証券会社に割安な分、高額だと手数料が高いものや、その逆もあります。

 

大手のネット証券では、10万円の取引について100円前後、100万円の取引について500~1,000円前後と0.05~0.1%程度の価格設定になっています。

一方で、店舗型証券は3倍〜10倍程度の価格設定になっているところもあります。

 

以下に大手の証券会社の手数料の一部をまとめておきます。やはり手数料面ではネット証券の圧勝です。
※2020/5/27時点。

~5万円 ~10万円 ~20万円 ~30万円 ~50万円 ~100万円
ネット
証券
SBI証券 55円 99円 115円 275円 525円
楽天証券 55円 99円 115円 275円 525円
松井証券
※1回毎の手数料ではなく、1日毎の定額制
無料 1,000円
店舗型
証券
みずほ証券
ダイレクトコース
※インターネット取引
最低1,045円(約定金額の0.34650%)
※約30万円まで最低金額。50万円で1,732円。
SMBC日興証券
ダイレクトコース
137円 198円 275円 440円 880円
野村證券
ネット&コール
152円
330円 524円 1,048円
大和証券
ダイレクトコース
最低2,090円(約定金額の0.94820%)
※約22万円まで最低金額、50万円で4,741円

 

上記の「取引毎の手数料」とは別に、1日毎の定額手数料を設定しているものも少なくありません(※松井証券は、取引毎の設定はなく、1日毎の定額手数料のみです)。

証券会社によっては、1回毎の手数料は高くても、1日毎の定額設定が安いところなどもあるので、自身がどんな取引をしたいのかを考慮し、割安なものを選ぶようにしましょう。特にデイトレードのように、細かな売買を繰り返す場合は注意が必要です。

 

また、NISAを活用する場合など、ケースによって必要な手数料が変わってくる場合もあります。例えば、SBI証券楽天証券などは、NISA口座内の手数料が無料(※)です。 ※約定金額100万円まで

 

必ず、ご自身がどんな運用をする予定なのか、どの程度の金額を運用する予定なのかをよく考えた上で、最も適切な証券会社を選ぶようにしましょう。

 

取扱商品で選ぶ

証券会社によって、取引できる銘柄が異なることをご存知でない方は意外と少なくありません。

東証一部に上場しているような銘柄は、大抵の証券会社で取り扱っていますが、その他の市場については必ずしも取り扱われているとは限りません。

また、株式だけでなく、債券や投資信託を取り扱っていない証券会社もあります。

 

そして特に差が出るのが「外国株式」と「オプション商品」です。

証券会社によっては、国内株式限定のところもありますし、外国株を取り扱っているものの「アメリカ限定」であったり取扱銘柄が少ないところもあります。

またオプション商品の中でも、「ミニ株(単元未満で取引できる株式)」の取扱には注意が必要です。特に少額から投資を始めたいと考えている人にとって、ミニ株の取扱有無は投資の選択の幅を大きく左右します。

 

ちなみに大手のネット証券の主要な商品の取扱状況は以下の通りです。

投資
信託
先物 IPO ミニ株 eワラント 外国株 信用
取引
夜間
取引
SBI証券
松井証券 × × ×
楽天証券 × ×

 

  • 自身が運用したいと思っている商品が入っているか
  • 今時点では興味レベルでも、将来的に運用したい銘柄があるか

など、きちんと確認し、証券会社を選びましょう。

 

取引ツール・サービスで選ぶ

取引ツールも証券会社によって異なります。

「〇〇証券のツールが使いやすい」「A証券からB証券に変えたら使いにくくて困る」などの意見も見かけますが、使用感については"慣れ"の要素が大きく、際立った差は無いと言っていいと思います。

 

一方で重要なのは、ツール毎に異なる「機能の差」や証券会社毎の「サービスの差」です。特に、特殊注文は証券会社毎に異なるので、注意してください。

 

証券会社毎の主要な特殊注文の可否は以下の通りです。

連続注文 反対売買注文 W指値 逆指値
SBI証券 × ×
松井証券 ×
楽天証券 ×

 

人気ネット証券TOP3

【SBI証券】業界最大手!手数料も最安値

数あるネット証券の中でも、人気No.1なのはSBI証券です。

SBI証券が人気な理由は様々ですが、NISA口座での国内株の売買手数や、海外ETFの買付手数料が無料など、総合的に見て手数料が圧倒的に安いことが人気の理由になっているようです。

また、取扱銘柄の数も最多で、国内株式の売買大金シェアもNo.1とまさに最大手と言えます。

 

夜間取引が可能な点も、昼間仕事をしている会社員には好評です。

また、SBI証券を選んでいる人の多くは、IPOの取引実績の高さも評価しているようです。2016年に76社、2017年には85銘柄もの新規公開株を扱うなど、大手の(店舗型)証券会社並みの実績を誇ります。

▼SBI証券の公式ページ▼

SBI証券[旧イー・トレード証券]

 

【楽天証券】玄人好みのツールにセミナーも充実

楽天証券は「マーケットスピード」というツールが人気のポイントです。チャートの種類も多く、様々な機能が充実していることから、このツールを使いたいがために楽天証券を選ぶ投資家もいるほどです。

とはいえ、投資で生計を立てているような、個人投資家にとっては有益かもしれませんが、ほとんどの投資家にとっては、宝の持ち腐れになると予想されます。

 

もちろん、楽天銀行との相性もよく(楽天ポイントなどの特典がつく場合もあるので)、既に楽天銀行に口座を持っている人にはメリットが多くあります。

また、楽天証券はセミナーや勉強会が充実しており、初心者をフォローする仕組みも充実しています。手数料も十分安いため、他の証券会社でメインの運用をしつつ、セミナー目当てで楽天証券にも口座を持っている投資家もいるほどです。

▼楽天証券の公式ページ▼

 

【松井証券】初心者におすすめ!低コストに手厚いサポート

1日10万円までの約定には手数料がかからないため、少額しか取引しない人には松井証券がオススメです。またIPOの"申し込み金"が無料であったり、コールセンターも備えているなど、まさに初心者向けの証券会社と言えます。

ただし、外国株は取引できませんし、ミニ株も取り扱っていません。

投資のスタートとしては良いかもしれませんが、慣れてきたら他の証券会社も併用したくなるかもしれません。

▼松井証券の公式ページ▼

 

証券会社選びにおいて大事なこと

ネット証券について色々と解説してきましたが、使い勝手や自身の運用の相性など、まずは使用してみないことにはわかりません。

口座開設までは無料という証券会社も多いので、まずは様々な証券会社に口座を開設し、少額でも良いので実際に運用してみることをおすすめします。

 

慣れてきたら、気に入った証券会社に絞るのも良いですし、運用する銘柄や手法に応じて証券会社を使い分けることを考えても良いかもしれません。

一口に「運用」といっても、長期保有するものもあれば、短期で売買するものもあるはずです。

 

例えば、長期保有するものであれば、高額約定金額あたりの手数料が安いものを選び、短期売買するものについては、1日の定額手数料が安いものを選ぶと、総合的なコストを抑えることができます。

証券会社の良し悪しは人それぞれです。まずは、口座開設し、試すところからはじめてみましょう。

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