投資信託で資産運用が必要な理由

資産運用をする人が増えてきています。

日本では、元々「貯蓄」が好まれてきましたが、銀行の金利が非常に低くなってしまい、また年金などにも頼れなくなってしまった今、個人レベルで運用し、老後に備える必要が出てきたのです。

「老後2,000万円」というキーワードも飛び出しましたね。

 

また国としても、NISAやiDeCoをはじめ、様々な制度を制定し、銀行の預金として眠っている(塩漬けになっている)資金を動かし、経済を活性化していきたいとの思惑があるのだと考えられます。

 

金融リテラシーが低いと言われる日本において、より多くの人が、投資・運用に興味を持つことは素晴らしいことだと思いますが、一方で投資初心者が増えており闇雲に手を出して損をしてしまう人も事実です。

 

そこで今回は、長く資産運用を続けてきた投資のプロとして、投資信託選びのポイントやおすすめの銘柄、資産運用を始めるときの注意点などを解説していきたいと思います。

 

投資信託選びの3つのポイント

リスクに気をつける

運用をする人は誰しも「損をしたくない」と考えるはずです。

資産運用の大前提、そして一番重要なポイントである「損をしない」ためには、リスクに気をつける必要があります。

 

リスクを小さくするためには「分散投資」や「割安銘柄に投資すること」が重要ですが、投資初心者が目論見書などからこれらを読み解き投資信託のリスクを判断するのは簡単なことではありません。

※リスク回避についての記事はこちら

 

投資信託説明書(交付目論見書)を見ると、リスクに関する記述もありますが、初心者におすすめの判断方法は、チャートから判断する方法です(↓こんなのです)

 

どちらもトータルで見ると同じようなリターンですが、そこに至るまでの経緯は大きく異なります。

上の2つのファンドを比較した場合、リスクが小さいのは乱高下の少ない左側のチャートです。左側のファンドの方がパフォーマンスが安定しており、市場の上げ下げや、特定の銘柄ではなく、運用の実力によって成果を得ていることが伺えます。

 

投資信託の過去の実績については、ほとんどの場合過去の運用レポートで確認することができます(基本的にホームページで公開されています)。

目論見書の内容から判断するのは難しいかもしれませんが、「利回りXX%!!」などという表面的な数字だけでなく、値動きの経緯を確認し、リスクの低い(乱高下の小さい)銘柄を選ぶようにしましょう。

 

分配金に気をつける

投資信託について、分配金が気になる人は少なくありません。

「定期的にお金が入ってくる」と聞くと、ついつい分配金がある銘柄を選びたくなってしまいますが、基本的に分配金のある銘柄はおすすめできません。

 

分配金は、投資信託の元本から支払われているため、部分的に投資信託を切り崩しているのとなんら変わりはないのです。特に、複利で運用することを考えると、分配金を受け取るということは、もはや損をしていると言っても過言ではありません。

分配金がデメリットとなる理由は以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

 

手数料に気をつける

最後に気をつけるべきポイントが「手数料」です。

手数料が小さいに越したことがないのは皆さん理解していると思いますし、ほとんどの方が、この「手数料」を真っ先に検討するのではないかと思います。

 

投資信託には以下の3つの手数料があります(括弧の中は一般的な割合、相場)。

  • 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料(0~3.0%)
  • 運用管理費用(信託報酬):運用にあたって継続的に払う手数料(年1.0~2.0%)
  • 信託財産留保額:解約(売却)時に支払う手数料(0~1.0%)

 

最近は「ノーロード」といって、購入時手数料がないものや、信託報酬の安いインデックスファンドが流行っているようですが、重要なのは手数料を基準に投資信託を選んではいけないということです。

 

投資初心者がやってしまいがちな失敗に、「手数料の安い銘柄で絞り込む→質の高い銘柄を選ぶ」というものがありますが、重要なのは、先述の「リスク」や「分配金」といった投資信託の"質"です。

つまり「質の高い銘柄で絞り込む→同じような質ならできるだけ手数料の安いものにする」という順序で考えることこそが重要なのです。

 

極端な話、利回りが10%〜20%と出るファンドであれば、手数料が5%〜10%と割高であっても、問題ないのです。手数料はわかりやすい指標ですし、確かに重要ですが、あまり振り回されすぎないように注意する必要があります。

 

タイプ別おすすめの銘柄/サービス

投資信託選びのポイントを解説してきましたが、具体的な銘柄もいくつか紹介しておきたいと思います。

とはいえ、投資信託は「どんな運用をしたいのか」という目的によってオススメできるものが変わってきます。

 

ここでは、

  • 着実に運用したい人
  • しっかりと利益を得たい人
  • まずは手軽に運用を始めたい人

の3タイプに分けて紹介していきます。

 

着実に運用したい人へのおすすめ

着実にコツコツと運用をしていきたい人にオススメなのは、インデックスファンドでの運用です。

インデックスファンドとは、特定の指数(インデックス)に連動するように運用されるファンド(投資信託)のことですが、多くのファンドが世界経済やアメリカ経済などに連動するように運用されます。

 

世界経済は今でも年4~5%の成長をしているので、同程度の利回りが期待できます。インデックスファンドは、世界全体やアメリカ市場全体など、幅広く分散しており、リスクも小さくなっています。

 

インデックスファンドの中でもオススメは以下の3つです。

  • たわらノーロード
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

これらは特に質高く低コストで着実な運用をしています。詳しくは以下の記事で解説しています。

 

また、同じようなものにETFがあります。

ETFとは「上場投資信託」のことで、インデックスファンドと同様に、特定の指数に連動するように運用されるものです。ETFについては以下のページでも詳しく解説しています。

 

しっかりと利益を得たい人へのおすすめ

せっかく運用をするのだから、ある程度のリターンを得たいと考える人にとって、インデックスファンドでの運用は物足りないかもしれません。

そんな人には、着実に利益を出す、「独立系(直販型)投資信託」「ヘッジファンド(プライベートファンド)」での運用がオススメです。

 

これらのファンドの多くは、市場に左右されることなく、着実なリターンを追求する「絶対収益」型の運用方針を取っています。

 

独立系(直販型)投資信託の中でもオススメなのは、なんと言っても「ひふみ投信」でしょう。ひふみ投信は、投資信託全体の中でも圧倒的な人気を誇り、預かり資産は8,000億円を超えるなど、名実ともにNo.1と呼べる投資信託です。

ひふみ投信について、詳しくは以下のページで解説しています。

 

また、ヘッジファンドもおすすめですが、こちらはある程度のまとまった運用資金が求められるため、誰でも簡単に投資できるものではありません。一方で、富裕層向けの運用サービスとしてレベルの高いプロ中のプロのパフォーマンスが期待できます。

 

日本ではまだ数が少ないですが、ギリギリ手の届くレベル(それでも数百万〜1,000万円程度は必要ですが...)のファンドとして、「Tortoise Partners(トータスパートナーズ)」がオススメです。

▼トータスパートナーズへのお問い合わせはこちら▼

 

Tortoise Partners(トータスパートナーズ)」は、日本の未上場企業に投資するPEファンドとして、日本経済への貢献や発展への寄与までも念頭におく、今注目のヘッジファンドです。

 

まずは手軽に運用を始めたい人へのおすすめ

「投資に興味はあるけれど何から手をつけて良いのかわからない」
「仕事も忙しいので投資に充てる時間があまり取れない」
「いきなりたくさんの資金を運用するのは怖い」

という人には、ロボアドバイザーでの運用がおすすめです。

 

ロボアドバイザーであれば、少額(月1万円程度)から始めることができますし、ロボット(AI)が自動で運用してくれるため、ほとんど自身の手を煩わせることなく運用できます。

 

たくさんのロボアドサービスが乱立していますが、やはりオススメはNo.1の規模を誇るWealthNavi(ウェルスナビ)でしょう。

ロボアドバイザーの中でも最大の規模を誇り、また年1%というわずかな手数料で年6%前後の利回りが期待できるなど、高い評価を得ています。

▼ウェルスナビの公式ページはこちら▼

 

また、最近では初心者向けとして、わかりやすさを重視したTHEO(テオ)も人気なようです。

▼THEOの公式サイトはこちら▼

 

それぞれについては、以下の記事で詳しく解説しています。是非合わせてご一読ください。

 

さいごに - 資産運用のはじめ方 -

ここまでいくつかの投資信託やファンド、ロボアドバイザーをオススメしてきましたが、それぞれ始め方が異なります。

 

一般的な投資信託やETFは証券会社に口座を開設することが第一歩です。店舗型の証券会社もありますが、最近の主流はやはりネット証券でしょう。

店舗型のように窓口はありませんが、手数料は安いですし、そもそもインターネットで調べれば情報はごまんと溢れています。

数あるネット証券の中でも、SBI証券が「手数料の安さ」「取扱い銘柄の多さ」「使いやすさ」などで一番人気なようです。

他にも、松井証券楽天証券なども人気があるので、いくつか見て比べてみるとよいでしょう。

▼SBI証券での口座開設はこちら▼ SBI証券[旧イー・トレード証券]

 

それ以外の、ひふみ投信のような独立系(直販型)投資信託や、Tortoise Partners(トータスパートナーズ)のようなヘッジファンドは、それぞれの公式サイトから直接口座を開設する(問い合わせをする)必要があります。

    ウェルスナビやTHEO(テオ)のようなロボアドバイザーも同様です。

       

      投資は、はじめの一歩に勇気がいるかと思いますが、スタートしなければなにも始まりません。まずは問い合わせてみるところから始めてみましょう。

      ▼おすすめファンドランキングはこちら▼

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